[7日 ロイター] - 米電力会社エジソン・インターナショナルEIX.N傘下のサザン・カリフォルニア・エジソン(SCE)は7日、蒸気発生器の配管が破損し運転を停止しているカリフォルニア州サンオノフレ原発について、原子炉2基を廃炉にすると発表した。
重いメンテナンス費がのしかかっていたことに加え、業界ではより安価な天然ガスへの燃料シフトが起きていた。
この蒸気発生器は三菱重工業7011.T製。配管が破損し、微量の放射性物質が漏れ出したことを受け、2012年1月以降、原子炉は運転を停止していた。
原発停止に関連し、SCEは第2・四半期に、税引き前で4億5000万─6億5000万ドル、税引き後で3億─4億2500万ドルの費用を計上する見通し。
また、三菱重工に損害賠償を求めるほか、保険による補償を一部求める方針。
三菱重工はSCEの対応に失望したとし、サンオノフレ原発が安全かつ確実に稼働できることに自信を示した。一方、声明で「しかし、われわれは複雑かつ困難な要因がこの(SCEの)決断を促したであろうということを理解している」と表明した。
連邦データによると、サンオノフレ原発の原子炉は1983年と84年に稼働。SCEは3年前に、2号機(1070メガワット)の蒸気発生器を交換したほか、その後3号機(1080メガワット)の蒸気発生器も取り替えた。
SCEは、廃炉に伴い、サンオノフレ原発の従業員を来年にかけて1500人から約400人に減らすと表明。大半を年内に削減するとしている。
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