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海運コストが上昇、中国の鉄鉱石需要や中東の政治リスクが影響

[ロンドン/シンガポール 10日 ロイター] - 船舶の供給過剰で海運コストは依然として危機前のピークを大きく下回っているものの、最近になって中国の鉄鉱石需要や中東の政治的リスクの高まりで約2年ぶりの高水準に達している。

9月10日、船舶の供給過剰で海運コストは依然として危機前のピークを大きく下回っているものの、最近になって中国の鉄鉱石需要や中東の政治的リスクの高まりで約2年ぶりの高水準に達している。写真は7日、中国の江蘇省で撮影。チャイナデーリー提供(2013年 ロイター)

石炭や鉄鉱石などコモディティ(商品)の輸送に使用されるドライバルク船で超大型のケープサイズの平均収益は1日当たり3万ドル近くと2011年12月以来の高水準に増加している。

2008年6月につけた過去最高の1日当たり23万3988ドルには程遠いものの、2008年以来の低水準の1日当たり2000ドル強は大幅に上回る水準。

中国からの鉄鉱石需要がここ数週間に堅調となっていることが、こうした伸びの主な要因だ。

商品コンサルタント会社コモドア・リサーチのジェフリー・ランズバーグ氏は「ケープサイズ市場は中国のバイヤーから輸入鉄鉱石貨物への強い需要の恩恵をかなり受けているが、それよりも規模の小さい船舶の輸送コストも最近適度に見られている石炭、穀物、鉱物の貨物に支えられている」と指摘した。

また、主要な海運組織であるBIMCOのチーフアナリスト、ピーター・サンド氏は、これがケープサイズやドライバルクセクター全体の本格的な回復とはみていないものの、こうした機会はより頻繁に提供されているとの見方を示した。

ばら積み船運賃の国際市況を示すバルチック海運指数.BADIは今週1541と2012年1月以来の高水準を記録。2月上旬につけた過去最低の647から倍以上に回復した。

中東の政局混乱も海運コストに影響を与えている。

スエズ運河でのコンテナ船に対する攻撃やエジプトの混迷の深まりを受け、船舶がよりコストの高い、遠回りのルートを選択する可能性が注目されている。

ACMシッピングのドライバルクアナリスト、Marc Pauchet氏は「エジプト当局は自国経済にとって、スエズ運河の安全な利用を維持することが重要であることをよく認識しており、そのために最善を尽くすだろう」と語った。

ただ、海運燃料コストはそれでも上昇しており、中東の緊張は船舶所有者などによる貨物デリバティブ契約のヘッジ増加につながっている。

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