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米天然ガス輸出政策、ウクライナ問題で変更の可能性低い=報道官

[エアフォース・ワン機内 7日 ロイター] -米ホワイトハウスのアーネスト報道官は、米国がウクライナ問題に対応するために天然ガス輸出政策を変更する可能性は低いとの見方を示した。大統領専用機「エアフォース・ワン」機内で7日、記者団に語った。

米国では数日前、複数の議員が、エネルギー省が行う液化天然ガス(LNG)輸出承認手続きを迅速化する法案を提出した。

同報道官は、提案された政策変更がただちに実施されることはないと発言。欧州の天然ガス在庫は暖冬のため通常の水準を上回っているとし、「現状では当該地域で天然ガスが不足するリスクが大きいという兆候はない」と述べた。

欧州とウクライナはロシア産ガスの主要輸出先。ロシアはこれまで、相手に圧力を掛ける目的でパイプラインを通じたガス供給を停止してきた。

ロシアがウクライナ南部のクリミア半島を事実上掌握するなか、ロシア国営のエネルギー会社ガスプロムはウクライナ向け天然ガス価格の割引をやめる方針を発表した。

ただ、米国産LNGの輸出拡大にはまだ数年かかる見通しであるうえ、ウクライナにはLNGを受け入れるターミナルがない。このため、米政府はウクライナに天然ガスの輸入先を分散させるよう働きかけている。

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