[プラハ 8日 ロイター] -ポーランド、チェコ、ハンガリー、スロバキアの4カ国は、ロシア産天然ガスへの依存を減らすため、米国からの天然ガス輸入が可能になるよう米議会に要請した。チェコ共和国の外務省が8日明らかにした。
4カ国は、ロシアが天然ガスや原油の輸出をコントロールすることで政治的圧力をかけることを警戒しており、ロシア以外の供給源を確保しようとしている。
チェコ外務省によると、4カ国それぞれの駐ワシントン大使は共和党のベイナー下院議長に書簡を送り、官僚的なハードルを取り除き、米国産シェールガスをこれらの国へ輸出し始めるよう求めた。
4カ国は書簡で「米国のシェールガス革命を背景に米企業は欧州など海外への輸出を検討している。ただ、ヴィシェグラード4カ国のように自由貿易協定を結んでいない国への輸出許可には官僚主義的ハードルが高い」としている。
この要請に対してベイナー下院議長は、オバマ大統領はこれを聞き入れ、エネルギー長官が天然ガスの輸出を即座に承認するよう促し、欧州や各国がロシアへの依存を減らすため米国内のエネルギー源を活用できるようあらゆる手段を講じるべきだ、との見解を示した。
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