[ロサンゼルス 15日 ロイター] 米中央情報局(CIA)のペトレアス前長官の不倫問題をめぐって新たな情報が相次いで伝えられる中、米ハリウッドのスタジオ会社の間では、今回のスキャンダルを映画化しようと早くも競争が始まっている。
ハリウッドのプロデューサー、クリス・アームストロング氏は、「今回のスキャンダルは、事実のもみ消しや陰謀、CIA、政府高官、不倫などハリウッドや一般市民が好むポイントが満載」と指摘。ロサンゼルスを拠点に娯楽問題を扱う弁護士、ジョン・ファイファー氏も「必要なテーマはすべてそろっている」と述べた。
脚本家にとって良いニュースは、このスキャンダルでは新たな情報が次々と追加され、ストーリーが広がっていることだ。新たな「登場人物」は、アフガニスタン駐留米軍のジョン・アレン司令官のほか、司令官と不適切な電子メールのやり取りを行っていたとされるフロリダ州の空軍基地で社交イベントのプランニングをするジル・ケリーさんの2人だ。
専門家によると、最も早く制作できるのはテレビ向け映画で、放映されるのは早くて1年後となる。劇場で上映する映画の場合、公開されるころにはスキャンダルは既に過去の記憶となっている可能性がある。
イラクとアフガニスタンで駐留米軍を率いたペトレアス氏は9日、自らの不倫を理由にCIA長官を辞任。不倫の発覚は、ケリーさんが脅迫メールを送られたとしてFBIに通報し、捜査によりメールの送り主がペトレアス氏の不倫相手ポーラ・ブロードウェルさんだと分かったことによるものだった。
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