[ニューヨーク 23日 ロイター] - 23日終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して下落し、対円では3週間ぶりの高値から値を下げた。米新築住宅販売が大幅に減少し、連邦準備理事会(FRB)が9月に債券買い入れプログラムの縮小に踏み切るとの見方が後退した。
7月の新築住宅販売は前月比13.4%減の年率39万4000戸と、9カ月ぶりの低水準となり、米経済の強さに疑問を投げかける格好となった。
チャプデレーン・フォーリン・エクスチェンジのマネジングディレクター、ダグラス・ボースウィック氏は、「FRBの資産買い入れ縮小は後ろ倒しとなり、おそらく新議長の下で行われるとの見方が強まった」と述べた。
ドル/円は0.1%安の98.68円。ロイターの電子取引プラットフォームで一時3週間ぶりの高値となる99.15円をつけた。
ただ日米の2年債利回り差は2012年3月以来の水準に拡大しており、アナリストからは日本の投資家による米国債の購入が拡大するとの指摘が聞かれた。
ユーロ/ドルは0.2%高の1.3383ドル。住宅販売の発表後に1.34ドル台に乗せた。現時点で欧州中央銀行(ECB)が利下げする必要はあまりないとのノボトニー・オーストリア中銀総裁の発言も材料視された。
主要通貨に対するドル指数.DXYは0.2%安の81.360。
ユーロ/円は0.1%高の131.97円。一時1カ月ぶり高値の132.42円まで上昇した。
ドルはスイスフランに対して0.2%安の0.9211スイスフラン、対豪ドルでは0.3%安の1豪ドル=0.9033米ドルとなった。
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