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〔ロイターサミット〕世界の富裕層は金・キャッシュ・政府債を選好

 [ジュネーブ/シンガポール 13日 ロイター] ロイター・ウェルスマネジメント・サミットの参加者らによると、世界の富裕層は信用収縮を背景に資産を「セーフ・ヘブン」に留めている。

 サミットに参加したプライベート・バンク関係者やアセットマネジャーらは、近代絵画やプライベート・ジェット、ヨットよりも、現在は金やキャッシュ、政府債が好まれる、とした。

 スイスのプライベート・バンク、ジュリアス・ベアBAER.VXのボリス・コラルディ最高執行責任者(COO)は「現在は実物資産や金融資産投資に強い関心が向けられている」とした。

 プライベート・バンクのユニオン・バンケール・プリベ(UBP)のマネジング・ディレクター、クリストフ・ベルナール氏は「キャッシュや金、政府債を保有していない場合は損失を被るだろう。過度にディフェンシブになる必要がある」と述べた。

 米シティグループC.N傘下シティ・プライベート・バンクのアジア太平洋地域ポートフォリオ・カウンセリング責任者ジェニファー・テイ氏は、高成長を続けている新興市場も金融危機の打撃を受ける可能性があるとの懸念から、顧客は支出により注意深くなっている、と述べた。

 テイ氏は「顧客は利回りを追及するより、むしろ資金の保全を求めている。1年前のスタンスとは大きく異なる」と述べた。

 サミット参加者は、米財務省証券など最高格付けを付与された政府債に人気がある、と指摘した。

 キャッシュについては、複数の通貨への投資を心がけること、ある特定の通貨に過度のエクスポージャーを持たないことが重要、との見方を示した。

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