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世界初の人造肉バーガー試食、「食感は悪くない」

8月5日、牛の幹細胞を培養した肉から作られた世界初の「試験管ビーフバーガー」が、フライパンを使って実際に調理され、試食した人からは「食感は肉に近い」との声が上がった。写真はロンドンでの代表撮影(2013年 ロイター)

[ロンドン 5日 ロイター] - 牛の幹細胞を培養した肉から作られた世界初の「試験管ビーフバーガー」が5日、フライパンを使って実際に調理され、試食した人からは「食感は肉に近い」との声が上がった。

この培養肉の研究・開発には、過去5年で総額25万ユーロ(約3250万円)が投じられており、ここまでの成果を報道陣に披露するため、今回テレビカメラを前に試食会イベントが企画された。

「ビーフパティー」には、幹細胞を培養して作った筋線維2万本のほか、通常のハンバーグと同様に塩やパン粉などが混ぜられ、色付けには赤カブの汁やサフランが使われた。

試食した2人の感想は、イベント主催者に気を使ってか「食感はいいが脂が足りない」などと控えめ。数百人を超える報道陣から詳しい味の説明を求められると、試食係の1人に選ばれた料理記者ジョシュ・ショーンウォルド氏は「動物タンパク質ケーキ」の様だと表現し、ケチャップやハラペーニョなどと一緒に試してみたいと語った。

培養肉の開発に携わったオランダ・マーストリヒト大の血管生物学者マーク・ポスト氏も、味を手放しで称賛することには消極的で、「非常に良いスタートだ」と言うにとどめた。ポスト氏は「人造肉バーガー」について、環境的にも経済的にも負荷の大きい畜産に依存しない肉の選択肢を示すことが狙いだと語っている。

世界保健機関(WHO)によると、1997─99年に年間2億1800万トンだった食肉生産は、2030年までには3億7600万トンに増えるが、需要はそれを上回って伸びる見通し。また、国連の食糧農業機関(FAO)は2006年の報告書で、工業型農業が気候変動や大気汚染、土壌劣化などの大きな原因になっていると指摘。食肉産業は、世界の温室効果ガス排出の約18%分を占めており、中国やインドなど経済成長が著しい国では肉消費量が増えることから、この比率はさらに高まると予想している。

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