[ムンバイ 3日 ロイター] - 中国のスマートフォンメーカーの小米科技(シャオミ)は2日、インドの連邦金融犯罪取り締まり当局によるインド法人シャオミ・インディアの資産差し押さえを同国の上訴裁判所が9月30日に支持したことに「失望」を表明した。
インド当局は4月、シャオミがロイヤルティーの支払いに見せかけて外国企業に違法送金したとの調査結果を発表。総額555億1000万ルピー(6億8200万ドル)の差し押さえを命じていた。
シャオミは2日の声明で、差し押さえられた555億1000万ルピーの84%超が米半導体企業クアルコムに支払ったロイヤリティーであることに間違いないと主張。「われわれは全力を尽くしてシャオミ・インディアと利害関係者の評判と利益を守り続ける」とした。
声明は、シャオミがスマホ製造のライセンス契約をクアルコムと法的に結んでおり、シャオミ・インディアはそのシャオミグループの一員だと主張。シャオミもクアルコムも、シャオミ・インディアがクアルコムにロイヤルティーを支払う法的に正当な商業的取り決めがあると信じていると訴えた。
カウンターポイント・リサーチのデータによると、シャオミはインドのスマホ市場でシェア18%と、同じシェアの韓国サムスン電子と並ぶ大手。2020年にインド北部の中国との係争地で両軍の衝突が起きた後、中国企業の多くはインドでの事業展開で苦労している。
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