December 3, 2015 / 8:54 AM / 3 years ago

アングル:米ヤフー、メイヤーCEO就任後の株高は幻か

[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米インターネット検索大手ヤフーYHOO.Oは2012年7月にマリッサ・メイヤー氏が最高経営責任者(CEO)に就任したが、その手腕に期待して早々と株式を購入した投資家はその後かなりの見返りを手に入れた。

 12月2日、米インターネット検索大手ヤフーの株価は14年11月から15年9月にかけて半値近くに下げており、マリッサ・メイヤーCEO(写真)に希望を抱き続けた投資家は、はしごを外されたかもしれない。サンフランシスコで11月撮影(2015年 ロイター/Elijah Nouvelage)

新CEO誕生以降にヤフー株価は2倍強も上昇し、市場全般をアウトパフォームしたからだ。

しかしヤフー株は14年11月から15年9月にかけて半値近くに下げており、いつまでもメイヤー氏に希望を抱き続けた投資家は、はしごを外されたかもしれない。

ヤフー株の上昇をけん引したのは主に大胆な自社株買いと、ヤフーが保有するアリババ・グループ・ホールディング(BABA.N)とヤフージャパン(4689.T)の株式だった。

ヤフーは今週の取締役会で、中核となるインターネット事業の売却など、今後の経営やメイヤーCEOの去就について検討している。

ヤフーの株価はメイヤー氏が次期CEOに指名された12年7月16日の終値が15.64ドルで、15年12月1日の終値でみるとこの間の上昇率が115%を超える。これはS&P総合500種.SPX(同期間の上昇率は55%)やナスダック100指数.NDX(83%)のほか、個別銘柄でもアップル(AAPL.O)(35%)をアウトパフォームしている。

しかしヤフーの株式時価総額はメイヤー氏のCEO就任以降、66%しか増えていない。株価上昇率と差が生じた原因は、積極的な自社株買いにある。ロイターのデータによると、ヤフーは12年第3・四半期以来、約83億ドルの自社株を買い戻した。

株価はメイヤーCEOの下で上昇したとはいえ、35ドル近辺という現在の価格は、メイヤー氏のCEO就任から1年半弱の13年11月の水準だ。

ヘネシー・テクノロジー・ファンドのポートフォリオマネジャー、スキップ・アリスワース氏は「現在の経営陣は時間がなくなりつつあるのがはっきりしており、代替策を打ち出そうとしている。経営陣はヤフーの長期的な課題をまだ解決しておらず、それは今後に持ち越すことになる」と述べた。

アリスワース氏は、メイヤー氏のCEOに就任から1年半後頃に、ヤフーの売上高や利益が大幅に改善しなかったことから同社株を手放し、今は保有していないという。

メイヤーCEO下のヤフー株上昇を支えたのは、アリババ株とヤフージャパン株。トムソン・ロイターのBreakingviewsの試算によると、米ヤフーの株式時価総額のうち自社の事業の寄与度は半分以下にとどまっている。

米ヤフーが保有するヤフージャパン株は市場価格から30%割安で、アリババ株も59%ほど割安だ。

フォート・ピット・キャピタル・グループのシニア株式調査アナリスト、キム・フォレスト氏は「こうした点を考慮に入れればヤフーは過小評価されており、今後の展開がどうなるのは簡単に想像がつく」と述べた。

ヤフーはアリババ株を分離し、ヤフー・スモール・ビジネスと統合して株式を公開することを検討している。

(Rodrigo Campos記者)

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