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米景気後退の可能性低い、ガソリン価格はすぐに下がらず=財務長官

6月9日、 イエレン米財務長官(写真)は、米経済がリセッション(景気後退)に陥るとは考えていないとした上で、ガソリン価格はすぐには下がらない見込みだと述べた。米議会で8日撮影(2022年 ロイター/Jonathan Ernst)

[ワシントン 9日 ロイター] - イエレン米財務長官は9日、米経済がリセッション(景気後退)に陥るとは考えていないが減速するだろうとし、ガソリン価格が近く下落する可能性は低いと述べた。

米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)のディールブックのイベントで「リセッションに陥るとは思っていない。個人消費は非常に強く、投資支出も堅調だ」と語った。

「リセッションの進行を示唆するものは何もない」と述べた。

イエレン氏は先週、インフレは一過性のものだという自身の予測が間違っていたと認めたが、イベントでは過去に戻れたとしても米国の政策決定を変えることはないと語った。

イエレン氏は、バイデン大統領の1兆9000億ドル規模の米国救済計画は長期にわたって国民が高失業率に苦しむ事態を防ぐために必要だと指摘。「予期しないことは常に起こる可能性がある。世界は非常に不透明だ」と述べた。

インフレへの対応は、バイデン氏の最優先事項だとも強調。1ガロン=5ドルに達したガソリン価格について、すぐに下がる見込みはないと述べた。

米国の家計は明らかにガソリン価格の高騰に懸念を抱いているが、労働市場が第2次世界大戦以降で最も強い状況であることを踏まえると、国民がこれほど経済について悲観的なのは「驚きだ」とも指摘した。

バイデン氏はガソリン価格高騰に対処するため、戦略石油備蓄からの歴史的な放出を指示し「できること」を行ったと述べ、米当局者はロシアを罰し、ウクライナでの戦争を止めさせるために引き続き制裁を強化するだろうと語った。

米連邦準備理事会(FRB)が需要を抑制しインフレを押し下げるために金融政策を引き締める中、経済のソフトランディング(軟着陸)に向けた道筋が見えるとした。

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