[リヤド/カイロ 7日 ロイター] - サウジアラビアと米国は7日、軍事衝突の続くイエメン情勢をめぐり、イスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」に対し、一時停戦を呼び掛けた。しかし、停戦提案の数時間後、サウジが主導する連合軍は、フーシ派が市民を標的に攻撃したとして、対フーシ派軍事作戦の強化を表明した。
サウジのジュベイル外相とケリー米国務長官は共同会見を行い、フーシ派が条件を守るならば、5日間の人道的停戦に入る準備はできていると表明。
ジュベイル外相は、一時停戦の具体的な日程や要件はまもなく発表されるとしたうえで「全ては、フーシ派が停戦状態を守ることが前提だ」と述べていた。
一方、サウジ連合軍の報道官は国営テレビの番組で「連合軍は(フーシ派への)攻撃を強めることになる。彼らは、自らがしたことの対価を払うことになるだろう」と発言。
同報道官がロイターに語ったところによると、フーシ派はこのところ国境の都市で市民を標的に攻撃を行っており、7日夜には、サウジ側のナジュラーンで15人が負傷したという。
連合部隊はさまざまなかたちで攻撃を行う可能性があるが、地上攻撃に関する言及は避けた。