November 13, 2018 / 9:50 AM / a month ago

中国新規元建て融資、10月は予想大幅に下回る 景気減速を示唆

[北京 13日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)のデータによると、10月の新規人民元建て融資は6970億元(1002億3000万ドル)と、9月の1兆3800億元から急減し、ロイターがまとめたアナリスト予想の8620億元も大幅に下回った。

 11月13日、中国人民銀行(中央銀行)のデータによると、10月の新規人民元建て融資は6970億元(1002億3000万ドル)と、ロイターがまとめたアナリスト予想の8620億元を大幅に下回った。2017年5月撮影(2018年 ロイター/Thomas White/Illustration)

連休がある10月は融資が減る傾向にあるが、社会融資総量やマネーサプライの伸び率など複数の重要指標が記録的な低水準となり、与信が急激に鈍化していることが浮き彫りとなった。今後、中国経済がさらに減速する可能性がある。

招商証券のアナリスト、Luo Yunfeng氏は「10月の融資データは予想より弱かった」と指摘。しかし、政府はなお債務や金融リスクの抑制を重視しており、政策緩和の余地は限られているとみている。

中国当局は銀行に対し、資金繰りの悪化した企業を支援するよう圧力をかけているが、銀行側は不良債権の急増を警戒している。

企業向け融資は1503億元。前月の6772億元から急減した。

<家計債務は増加>

住宅ローンを中心とする家計向け融資は5636億元。前月の7544億元から減少した。

ロイターが人民銀行のデータを基に算出したところ、家計向け融資が新規融資全体に占める割合は80.9%と、前月の54.7%から拡大した。

人民銀行が今月発表した金融安定報告では、家計債務が近年急増しており、監視が必要とされていた。短期の消費者ローン残高は昨年、37.9%増加。昨年末時点の家計の債務は対国内総生産(GDP)比で49%だった。

非金融機関向けの貸出金利(加重平均)は、第3・四半期に0.03%低下し5.94%となった。

<一段の政策支援も>

10月はマネーサプライの伸び率も大きく低迷。米中貿易戦争を巡る不透明感で企業が新規投資を控えていることが改めて浮き彫りとなった。

マネーサプライM2は前年比8.0%増加と、記録的低水準だった。予想の8.4%増も下回った。9月は8.3%増だった。

M1は前年比2.7%増と、2014年1月以来の低い伸び。

10月末時点の人民元建て融資残高は前年比13.1%増で、予想および前月の増加率ともに下回った。

ただ、より長いスパンでみると融資は拡大している。1─10月の新規融資は13兆8400億元で、すでに昨年1年間の13兆5300億元を上回った。

人民銀行は今年4回、銀行の預金準備率を引き下げた。銀行に対し、融資を続け経済を下支えするよう促している。

それでも10月末時点の社会融資総量残高は、前年同月比10.2%増に鈍化。これも過去最低の水準だった。

10月の社会融資総量は7288億元(1048億ドル)。9月の2兆2100億元から減少した。

*内容を追加しました。

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