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東京外為市場・正午=ドル80円前半、短期筋の利食いが上値抑える
2012年2月23日 / 04:12 / 6年後

東京外為市場・正午=ドル80円前半、短期筋の利食いが上値抑える

           ドル/円JPY=   ユーロ/ドルEUR=  ユーロ/円EURJPY=
正午現在       80.13/15  1.3257/61  106.24/29
午前9時現在    80.26/28  1.3254/58  106.37/42
NY午後5時    80.24/25  1.3246/47  106.34/37
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 [東京 23日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比
べ若干ドル安/円高の80円前半。前日の海外市場では7カ月ぶり高値をつけたが、短期
筋の利食い売りが上値を抑えた。ユーロ/ドルは1.32ドル半ば付近で、手掛かり材料
に欠ける中で方向感に乏しい展開となった。

 <短期筋の利食い売り> 

 ドル/円は、前日の海外市場で80.40円と7カ月ぶり高値をつけた。海外勢のドル
買い/円売りに加え、このところの原油価格の上昇や液化天然ガス(LNG)に対する需
要から輸入企業のドル買い意欲が強いことも、相場をサポートした。

 もっとも、東京市場ではやや上値が重い。海外市場でつけた高値を試しにいったものの、
「80.35円で止まってしまったことから、短期筋の利食いの動きが入っている」(大
手邦銀)という。輸出企業の売りも上値を抑えた。

 市場参加者によると、80円半ば以降はオファー優勢。上値のめどとしては、週足でみ
た一目均衡表の雲の上限80.94円が意識される。「80.60円付近にはストップが
観測されており、ユーロ円や豪ドル円でさらに円安トレンドが強まれば、ストップを巻き
込みながら、雲の上限をトライする可能性もある」(外資系証券)。

 ドル/円をめぐっては、1)米国の景気回復期待、2)日銀の追加緩和、3)日本の貿
易赤字──などが引き続き意識されているが、過熱感を指摘するも目立つ。「トレンド系
のテクニカル指標が上向きになっており、これがさらなる上昇期待を生んでいるが、足元
の相場はやや行き過ぎの面もある。いったん調整が入ってもおかしくない」(外銀)とい
う。

 IMM通貨先物の取組(2月14日までの週)では、円の買い越しが前週の5万
5171枚から2万9459枚に急減。足元では、ショートに転じているとの見方もあり、
「ポジションの巻き戻しによる上昇も見込みづらくなっている」(外為アナリスト)とい
う。

 <ドル上値限定的か>

 JPモルガン・チェース銀行債券為替調査部チーフFXストラテジスト、棚瀬順哉氏に
よると、「ドルと円のファンダメンタルズの差異(円の方が強い)にもかかわらず、足元
のように持続的にドル高/円安になったケースは2008年12月に米連邦準備理事会
(FRB)がゼロ金利政策を導入して以降はまれであり、2009年の2月と同年12月
程度しか事例がない」という。

 棚瀬氏は「足元の状況は、リスクオフにもかかわらず円が弱含んだ09年2月よりも、
リスクオンにもかかわらずドルが強含んだ結果ドル/円が大きく上昇した09年12月に
より近いと考えられる」と指摘。「当時の上昇局面でドル/円は10.5%上昇したが、
今回も同程度上昇すると、84円程度まで上昇することになる」と試算した。

 もっとも、当時のドル上昇は、1)ドルショート・ポジションの巻き戻し、2)米金利
が急落した後の急反発が主因──だが、現在とは異なるとも分析。「米10年債金利は今
月入り21日までに26bp上昇したが、2009年12月の上昇幅(64bp上昇)に
比べればかなり小幅であり、また、短期筋の現在のポジションは依然としてドルロングに
傾いているとみられることも併せて考慮すると、今後米金利が一段と大きく上昇すること
がない限り、ドル/円のここからの上値は限定的となる可能性が高い」との見方を示した。
 
 <ユーロ>

 ユーロ/ドルは1.32ドル半ばで推移した。前日の海外市場では、欧州の決済機関L
CHクリアネットが、アイルランド国債を取引する際に必要な証拠金の比率を25%から
15%に引き下げたことや、ギリシャ議会が委員会レベルで債務交換実施に向けた法案を
可決したことが好感されたものの、株価がさえなかったことが上値を抑えた。

 東京市場もこの流れを続き、手掛かり材料に欠ける中で方向感に乏しい展開になってい
る。

 市場では「ギリシャ問題はひとまず峠を越えたが、ファンダメンタルズでみると、米国
の失業率は下がっているのに対し、欧州の失業率は上昇気味だ。今後金融緩和も可能性も
ある中で、ユーロの下値リスクは消えていない」(外銀)と引き続き慎重な見方が多い。

 <衆院予算委員会> 

 野田佳彦首相は23日午前、衆議院予算委員会で行われた経済問題(円高・デフレ・第
一次産業等)の集中審議で、日銀の追加緩和後の為替市場で1ドル80円台まで円安が進
んでいることに関連して、「一定の水準について私が評価するのは妥当でないが、円高基
調の流れがあった中で、先般の日銀の判断は市場も含めて評価を得ている」と語った。

 一方、白川方明日銀総裁は、金融緩和が消費税増税の布石でないかとの見方に対して、
「デフレ脱却と持続的な成長実現が政策目的。年明けから欧州債務危機が少しずつ前進す
るなど明るいムードを後押しするためだ」と説明。「日銀はデフレ脱却に全力をあげてい
る」と強調した上で、「ゼロ金利の下で(資金供給)量を増やすだけで自動的に物価は上
がらない」、「デフレ脱却には政府や民間が成長力を上げる努力も必要」などと指摘した。

 (ロイターニュース 志田義寧)

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