December 2, 2012 / 10:32 PM / 6 years ago

ドル/円は底堅い、「安倍トレード」一服も期待継続=今週の外為市場

 [東京 3日 ロイター] 今週の外国為替市場で、ドル/円は底堅く推移しそうだ。安倍晋三自民党総裁のリフレ政策に対する期待感を背景とした株買い/円売り(いわゆる安倍トレード)はひとまず一服しているものの、総選挙までは引き続き相場を下支えする公算が大きい。投資家のリスクセンチメントは米「財政の崖」回避に向けた交渉の進展具合に左右されそうだが、仮にリスクオフで円買い圧力がかかっても、下値は限られそうだ。

 

 予想レンジはドル/円が81.50─83.00円、ユーロ/ドルが1.2900─1.3100ドル。

 

 前週のドル/円は安倍トレードが息切れする中で、上げ一服となった。ただ、相場をけん引してきた投機筋の目線は依然、上向きであることに加え、ポジションにはまだ余力があるとの見方が目立っており、下値では新たな円売りも入りやすい。

 

 市場では「投機筋は2─3月はめいっぱい(ドル/円)ロングになっていたが、今回は安倍トレードに懐疑的な見方がある中で打診買い程度にとどまっているところも少なくない。上にいくとみればロングを積み増してくるだろう」(大手邦銀)との声が出ていた。「11月22日の高値82.84円を超えるとストップバイが大きいことから、上昇に弾みがつく可能性が高い」(邦銀)という。

 

 こうしたなか、今週は米国で重要指標の発表が相次ぐ。11月中旬以降のドル/円は主に日本側の要因で上がっており、米金利の上昇を伴っていない。このため、相場の流れにうまく米国側の要因も加わるかどうかに集まりそうだ。

 

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券シニア為替・債券ストラテジスト、植野大作氏は「一連の経済指標が比較的良ければ、米金利が上がってきてドル/円の先読みが正しかったとなるが、悪かった場合は『財政の崖』の決着がつかない中で、日本側の要因だけで円を売っていた人達はポジションを巻き戻さざるを得なくなるだろう」と指摘。悪かった場合には「ドル/円は金利水準に里帰りし、80円台に下がる可能性もある」との見方を示した。

 もっとも、安倍トレードからうまく米国サイドの要因にバトンタッチできたとしても、来週には緩和期待が出ている米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えており、上値も限られそうだ。

 

 投資家のリスクセンチメントは、引き続き「財政の崖」回避に向けた交渉の進展具合に左右される可能性が高い。「常識的にみれば回避されるだろうが、炸裂した場合のダメージを考えると、可能性がゼロでない限りはマーケットが完全に安心できない」(国内証券)との見方が根強く、当局の発言次第ではリスクオフの動きが強まる可能性がある。ただ、仮にリスクオフになったとしても、新政権誕生で日銀の金融緩和が強化されるとの期待が下支えし、ドル/円の下値は限られそうだ。

 

 (為替マーケットチーム)

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