[台北 9日 ロイター] 米アップルAAPL.O「iPhone」「iPad」の受託製造を行っている台湾の和碩聯合科技(ペガトロン)4938.TWは、下期に中国での人員数を最大40%増やすと発表した。市場では、廉価版「iPhone」が発売されるのではないかとの憶測が高まっている。和碩聯合科技は現在、10万人を雇用している。
複数のサプライヤーは以前、ロイターに対して、アップルが「iPhone」の廉価版を開発している、と話していた。中国やインドなどの成長市場において、低所得層へのアップル製品浸透を目指す、という。
日本のサプライヤー筋によると、廉価版「iPhone」のディスプレーパネルの試験生産が5月に始まり、6月に大量生産が開始される。
廉価版「iPhone」は、第3・四半期の発売が見込まれている。
和碩聯合科技のリン最高財務責任者(CFO)は9日、ロイターに対して、今年の売上高の60%を下期に稼ぐと述べた。下期に廉価版「iPhone」を製造するのかどうかについては、コメントを拒否した。