March 7, 2013 / 2:27 PM / 7 years ago

UPDATE1: ECB理事会後のドラギ総裁の発言要旨

 [フランクフルト 7日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)は7日、主要政策金利であるリファイナンス金利を0.75%に据え置いた。下限金利の中銀預金金利もゼロに、上限金利の限界貸出金利も1.50%にそれぞれ据え置いた。

 理事会後に開かれた記者会見でのドラギECB総裁の発言要旨は以下の通り。

 <イタリア総選挙> 

 市場は直後に大きく反応した後、(総選挙)前の状態に戻った。

 市場は、われわれが民主主義国家にいることを理解している。

 ユーロ圏の金融市場への信頼感が戻っている多くの兆候がある。

 他国への波及は、約1年半前に起こり得た状況とは対照的に、現時点で収まっていることは確かだ。そしてこのことも前向きな兆候だ。

 <利下げの可能性>

 利下げの可能性について質問され:(景気)回復の道筋は概して変わらず、インフレ見通しもわれわれの中期政策目標に沿っている。

 <信用の分裂>

 分裂は、動きが収まっているとはいえ、もう長期間起きており、われわれの金融政策にとって障害となっている。そうは言うものの、実に多くの要因の結果で起きており、大半の要因についてECBに何かができる余地は極めて限られている。

 <マイナス中銀預金金利>

 検討したが、何もコミットしない。他の似た経験でも見られたように、そのような政策の意図しない影響は重大となる恐れがある。

 私は過去に、そのような措置に踏み込む場合には未踏の領域と申し上げている。

 <国債買い入れプログラム(OMT)とアイルランド支援>

 OMTの規則はご存知だろう。市場への復帰の一助とするために、OMTを使うことはできない。ただ原則として規則はそこに存在し、これらの規則を遵守する各国に(利用)資格がある。

 <アイルランドの財政再建に向けた取り組み>

 アイルランド政府(の財政再建に向けた取り組み)は非常に大きく前進した。複数の分野で大きな成果が出ている。ただ更なる措置が特に金融セクター、銀行部門で必要だ。取り組みの手綱を緩めたり慢心したりする時ではない。同国政府はこれまでの措置と同等の効果を維持しながら取り組みを継続していく必要がある。

 

 <キプロス>

 キプロス政府がこの機会にマネーロンダリング(資金洗浄)防止法を見直すことは非常に重要だ。法律もさることながら、法律がどの程度効果的に実施されているかについて国際機関の監督を受け入れることが重要だ。

 

 <OMT利用の条件>

 各国が独力で市場から資金を調達している必要がある。幅広い年限(の債券)について、多岐にわたる投資家に対し一定規模の発行ができることだ。

 OMTは決して各国の市場復帰への支援が目的ではない。

 <中小企業向けの特別な支援計画ない>

 (担保規定の変更など、中小企業向け融資促進に動く可能性はあるかとの質問に対し)まだ特別な対策を計画したり約束したりする段階にはない。

 大企業は概して自力での資金調達に問題はない。中小企業は問題だ。

 <トロイカにおけるECBの役割>

 トロイカは非常にうまく機能している。トロイカは欧州全体を見る必要がある。ECBは金融面で一定の付加価値と具体的な能力を有していると確信する。

 <経済指標にばらつき>

 概して失望させられるハードデータに対し、センチメントなどを調査したソフトデータはほぼ一貫してポジティブで、内容に開きがある。

 <国債買い取りプログラムは利用可能な状態>

 新たな国債買い取りプログラム(OMT)のルールは発表している通りだ。ボールは完全に政府側にある。この状況がずっと続いている。OMTは依然として利用可能な状態にある。非常に効果的な安全装置であり、準備されている。ただ活用のルールは周知の通りだ。

 <物価リスク>

物価動向見通しへのリスクは、中期的には引き続きおおむね均衡している。

 基調的な物価圧力は、ユーロ圏の弱い経済環境を踏まえると引き続き抑制される。

 

 <景気下振れリスク>

 理事会は依然としてユーロ圏の経済見通しには下向きリスクがあるとみている。

 段階的な景気回復は2013年下半期に始まるとみられる。

  <流動性全額供給>

 われわれの金融政策スタンスは、流動性の全額供給により引き続き緩和的だ。

 <金融市場を注視>

 金融市場の状況および、それが金融政策スタンスへ与え得る影響、われわれの金融政策の経済への波及機能について注視している。

 <流動性供給オペ(LTRO)の返済>

 これらの返済は、過去数カ月間に金融市場の信頼感が改善し、金融市場の分断が後退していることを反映している。

 <緩やかな回復>

 官民両部門で必要なバランスシートの調整が引き続き、経済活動の重しとなる。2013年のより遅い時期には、世界的な需要増大やわれわれの緩和的な金融政策スタンスが支えとなって、経済活動は緩やかに回復する。

 <インフレ>

 ユーロ圏のインフレ期待は引き続き十分抑制されており、中期的に2%を若干下回る水準に維持するわれわれの目標に即している。全般的にこのことから、われわれの金融政策スタンスは引き続き緩和的であることが許される。

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