Reuters logo
UPDATE2: シャープ<6753.T>、台湾の鴻海<2317.TW>グループが筆頭株主に 堺工場を共同運営
2012年3月27日 / 09:18 / 6年後

UPDATE2: シャープ<6753.T>、台湾の鴻海<2317.TW>グループが筆頭株主に 堺工場を共同運営

 [東京 27日 ロイター] シャープ(6753.T)は27日、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業(2317.TW)を中心としたグループ会社4社と資本・業務提携すると発表した。不振の液晶事業の再建がねらい。同グループがシャープに9.8%を出資する事実上の筆頭株主になるとともに、大阪府堺市にある液晶パネル工場の株式を共同保有して、両社で運営する。

 シャープは669億円の第三者割当増資を実施して、鴻海、鴻海傘下の鴻準精密工業(2354.TW)とグループの投資会社2社の計4社が引き受ける。これにより、鴻海単独の持ち株比率は4.0%となり、日本生命保険の4.5%に次ぐ第2位の大株主になる。さらに、4社合計で9.8%の出資比率となり筆頭株主級の影響力を持つ。

 さらに、堺工場の運営会社の株式の46.4%を660億円で、鴻海会長の郭台銘(テリー・ゴー)氏に譲渡する。現在、同運営会社の株はシャープが92.9%、ソニー(6758.T)が7.0%出資しているが、シャープとゴー氏がそれぞれ46.5%を持ち合う対等の関係になる。

 

 <パネル引き受けで操業安定へ>

 

 堺工場は、鴻海との共同で「ワンカンパニー」として運営する。鴻海は堺工場で生産されたパネルの最大50%を引き取って操業の安定化を図る。テレビ用液晶パネルの需要低迷で、堺工場は今年に入って操業率を50%まで落としている。稼働率引き上げが課題になっていたが、鴻海が引き受けることで課題が解決する。早ければ2012年度から引き取りを開始する予定。シャープは割当先から取締役を受け入れる予定はないという。

 

 シャープは、第三者割当増資も堺工場の株譲渡も、独禁法を含めた手続きを考慮した上で、今年5月31日から来年3月26日までに実施する。シャープは、合計1329億円の資金を調達するが、モバイル関連の中小型液晶の設備増強や、新規分野に充てるという。

 

 <堺工場の減損リスクはない>

 

 都内で記者会見した奥田隆司次期社長は「鴻海が液晶パネルの半分を引き取るので堺工場の減損リスクはない」と述べた。一方で、鴻海は傘下に、液晶パネル会社の奇美電子(チーメイ・イノラックス)(3481.TW)を持っており、シャープと競合関係にある。堺工場の運営は共同で行うが奇美との競合関係は継続する。鴻海グループへの技術流出について奥田次期社長は「特許はシャープが保有するので心配ない」と述べた。

 

 (ロイターニュース 村井令二 久保信博)

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below