October 23, 2012 / 1:41 AM / 5 years ago

為替こうみる:ドル円はテクニカル・フロー両面で重さ、上値はあと1円程度=みずほ証 鈴木氏

 <みずほ証券 FXストラテジスト 鈴木健吾氏>

 

 ドル/円が80円を回復した。この背景には、まず全般的なリスクオンがある。米国指標の改善とスペインの格下げ見送り、堅調な中国指標が先週にかけて出てきて、リスクオンの円売りとなった。これに、きのうの貿易収支の赤字や来週の日銀金融政策決定会合での追加緩和期待が追い打ちをかけた。

 加えて注目しているのが、テクニカル的な要因だ。17日に2月9日以来となる一目均衡表(日足ベース)の雲の上抜けを実現したが、2月9日のタイミングではその数日後の14日に日銀追加緩和があって、3月にかけて大幅な円安になった。今回も雲の上限を抜けて、来週、日銀追加緩和が期待される中で、大幅な円安の起点になる可能性が意識されている。

 また、欧州や米国の状況をみても、2月と重なる部分がある。欧州では欧州中央銀行(ECB)が年末に3年物資金供給オペ(LTRO)をやってギリシャ懸念が年初にかなり後退して、米国、中国の指標は良かった。今回もECBが新たな国債買い入れプログラム(OMT)をやってスペイン懸念が後退、米国、中国の指標はそこそこ良い。

 

 先行きについては、きのうは79.43円にあった200日移動平均線や79.76円にあった週足の雲の下限といったポイントを上抜いて、心理的節目の80円もつけたことで、テクニカル的な上昇バイアスは短期的に上を向いているが、79円台後半から80円台は本邦実需筋の売りがかなり厚いと言われていて、この上は重くなる可能性がある。さらに週足の雲の上限が81円付近にあるので、これも意識されそうだ。

 今年の5月以降、ドル/円は結局、77.50円付近から80.50円付近の間を行ったり来たりしているだけだ。80.50円から81円の雲の上限の間はテクニカル的にもフロー的にも重くなってくるとみており、目先は80円後半、81円を上抜けるほどの力強さはないのではないか。年末には『財政の崖』の話もあり、日米金利差の観点からも、上値はあと1円程度だろう。

 

 (東京 23日 ロイター)

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