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〔情報BOX〕中国の債券市場の現状
2012年4月10日 / 04:47 / 6年後

〔情報BOX〕中国の債券市場の現状

 [上海 9日 ロイター] 経営危機に陥っていた中国の合成繊維メーカー、山東海龍(000677.SZ)は9日、来週期限を迎えるコマーシャル・ペーパー(CP)を予定通り償還すると発表し、中国社債市場で初のデフォルトは回避された。短期的には投資家の安堵感が広がったものの、市場の長期的発展に対する懸念は浮上している。

 以下は中国の債券市場の現状。

 

 <規模>

 

 ・2011年末時点で22兆1000億元(3兆5000億ドル)。米債券市場の規模は26兆1000億ドル超。

 

 ・2011年の新規発行額は7兆8000億元。国債と中国人民銀行の手形が40%、政策銀行が20%の割合を占める。

 

 ・非金融機関による債券発行の割合は2011年は全体の28%で、2010年の17%から上昇。

 

 <構造>

 

 ・企業が発行する債券の種類は主に3つで、それぞれ監督当局が異なる。国家発展改革委員会(NDRC)は未上場の国有企業の社債発行承認、中国証券監督管理委員会(CSRC)は上場企業の社債発行承認、中国人民銀行はコマーシャル・ペーパー(CP)の監督を担当する。

 

 ・CP市場は2011年の非金融機関による債券発行の80%を占めた。比較的容易で迅速な発行承認プロセスが背景。承認するのは中国人民銀行の傘下組織である銀行間市場交易商協会(NAFMII)。

 

 ・中国人民銀行の統計によると、債券全体の97.1%が国内銀行間市場で取引され、証券取引所での取引はわずか2.9%。

 

 ・トムソン・ロイターの統計によると、商業銀行は債券全体の65%、保険会社は11%、投資信託会社は9%を保有。

 

 ・2011年末時点では、全体の53%が償還期間5年未満の債券。5─10年の債券は30%。

 

 <海外からの投資>

 

 ・海外投資家は限られたルートを通じてのみ中国の債券市場への投資が可能。

 

 ・外国銀行の現地法人による保有は約1%。

 

 ・日本、マレーシア、韓国、ナイジェリアなど一部の海外の中央銀行は、適格外国機関投資家制度(QFII)の枠外で中国の国債投資が認められている。

 

 ・海外や中国本土の銀行の子会社を含め、香港を拠点とする30以上の銀行は貿易決済によりオフショアの人民元を保有しているが、この一部を本土の銀行間市場に投資する承認を得ている。投資は人民銀行による割り当てによるが、公表はされていない。

 

 ・中国と人民元のスワップ協定を結んだ海外の中央銀行と、香港・マカオの人民元決済銀行も本土の銀行間市場への参加が可能。

 

 ・理論的には、海外投資家はQFIIを通じて証券取引所での債券購入が可能。ただ実際に取引所で取引されている債券はほとんどなく、このシステムを通じた海外勢の直接投資は非常に限定的。

 

 ・ただ最近始まった人民元QFIIの下では、香港を拠点とする20の金融機関が本土の資本市場での投資に向け合計200億元が割り当てられた。少なくともこの80%は銀行間市場を含め固定金利商品に投資される見込み。

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