July 5, 2012 / 2:58 PM / 7 years ago

UPDATE2: 英中銀が資産買い入れ枠を500億ポンド拡大、効果には懐疑的見方も

 [ロンドン 5日 ロイター] イングランド銀行(英中央銀行)は5日、資産買い入れプログラムの規模を500億ポンド増やし、3750億ポンドに拡大することを決めた。景気後退局面にある英経済の回復を後押しする。

 政策金利は過去最低水準にある0.5%に据え置いた。

 

 英中銀は昨年10月から今年4月にかけて、1250億ポンドの買い入れを実施。5月には、根強いインフレ懸念から買い入れを一時休止していた。

 その後インフレ率は2.8%に鈍化しており、中銀は買い入れ枠上積みの決定の経緯について、ユーロ圏の経済状況悪化を大きな要因として挙げた。

 英中銀のこれまでの買い入れ実績は3250億ポンド。今回の上積み決定により、買い入れ規模は3750億ポンドに拡大する。

 資産買い入れ枠の500億ポンド増額と金利据え置きは、ほぼ市場の予想通りだった。一部では750億ポンドの増額を予想する向きもあった。 

 

 英中銀は声明で「進められている財政緊縮に加え、信用環境が引き続きひっ迫しており、ユーロ圏の緊張の高まりが英経済への一段の足かせとなるなか、金融面での追加刺激が実施されなければ、インフレ率が中期的に目標を下回る可能性の方が高い」とした。

 さらに、商品価格の下落を背景に、家計の実質所得に対する圧力が後退しており、また過去に実施した金融政策措置による刺激が継続していることから、成長の緩やかな加速を持続させるとの見解を示した。

 英中銀の政府債買い入れは、リスク資産への投資を促進し、大手企業による起債や株式発行を通じた資金調達を容易にするなど、景気を下支えするとした。

 

 中銀は資産買い入れプログラムを4カ月以内に完了する見通しとしている。これは、多くのエコノミストが予想していた期間を上回った。

 英中銀の発表を受け、ポンドは対ドルで上昇。それまで上昇していた英国債先物FLGU2はおよそ30ティック超下落した。

 

 <金融政策が引き続き重要に>

 

 だが追加買い入れが景気押し上げに大きな効果を発揮するかは不透明とみられている。キング総裁は緩和策として依然有効との立場だが、中銀内ではウィール金融政策委員やタッカー副総裁も懐疑的な見方を示している。

 INGのジェームズ・ナイトリー氏は「追加QE(量的緩和)の効果については引き続き疑問だ。だが英中銀に残された選択肢は限られていることから、量的緩和策を継続すると予想している」と述べた。

 シティのエコノミスト、マイケル・サンダース氏は「英中銀が時間とともに、量的緩和を大きく拡大するとみており、買い入れ枠は合計でおよそ5000億ポンドに達する可能性がある」との見方を示した。

 

 緊縮措置により財政余地の乏しい英政府は、景気てこ入れを中銀の緩和策に大きく頼らざる得ない状況にある。

 オズボーン財務相は、今回の追加緩和を承認した書簡で、金融政策は経済見通しの悪化に対処する上で「主要な手段」との考えを確認した。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below