July 5, 2012 / 1:38 PM / 7 years ago

UPDATE2: 中国が景気てこ入れへ2カ月連続で利下げ、経済への懸念拡大示唆

 

 ◎中国人民銀、1年物貸出金利を6%・1年物預金金利を3%に引き下げ

 

 ◎貸出金利の下限も引き下げ

 

 ◎利下げは4週間前に続き今年2回目

 

 ◎来週発表の第2・四半期GDP統計への懸念高まる

 

 ◎ECB、英中銀も金融緩和

 

 [北京 5日 ロイター] 中国人民銀行(中央銀行)は5日、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げた。4─6月の成長率が6四半期連続で減速するとみられることから、景気のてこ入れのため2カ月連続の利下げに踏み切った。

 1年物貸出金利は31ベーシスポイント(bp)引き下げ6%に、1年物預金金利は25bp引き下げ3%とした。実施は6日。人民銀がウェブサイトで声明を発表した。

 利下げは年初以降2回目で前回は4週間前の6月7日に行っている。

 人民銀はさらに、貸出金利の下限を基準金利の80%から70%に引き下げ、銀行の裁量を拡大した。

 

 キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、マーク・ウィリアムズ氏は人民銀が前月に続いて利下げを決定したことについて「これほど速く動いているのは驚きだ。世界経済に対する当局者の懸念が拡大したことを示している」と述べた。

 浙商証券のアナリスト、グオ・ライ氏も「利下げは予想よりも早かった。比較的弱い経済指標が行動につながった可能性がある」とし、「さらに、何らかの世界的な協調がうかがわれる」との見方を示した。

 この日はイングランド銀行(英中央銀行)と欧州中央銀行(ECB)も金融緩和に踏み切り、ユーロ圏債務危機の痛手を受けている世界経済を後押しするため、各国中銀が協調して対応したとの観測が広がった。

 

 今秋の国家指導部交代を前に国内経済の力強い成長を維持するため、投資家の多くは人民銀が今月、預金準備率の引き下げを実施すると予想していた。

 GFTグローバルの市場ストラテジスト、デビッド・モリソン氏は「中国が貸出金利と預金金利を引き下げたということは、単なる預金準備率の引き下げよりも重要だ」と指摘した。

 その上で「中国では来週、非常に大きな経済指標の発表がある。(今回の利下げが)指標が期待されているような良い結果にならないことのシグナルかどうかが問題だ」と述べた。

 中国は来週、第2・四半期の国内総生産(GDP)を発表するが、ロイターが5日公表したエコノミスト調査では、前年比7.6%増と予想されている。これは2008─09年の金融危機以降で最も弱い伸びで、6四半期連続の減速となる。第1・四半期は8.1%増だった。

 2012年通年のGDP伸び率も8%程度と、過去13年で最も弱い伸びになると予想されており、この日の利下げは成長減速が当初の予想以上に深刻で長期化する可能性があることを示唆しているとの指摘も出ている。

 

 キャピタル・エコノミクスのウィリアムズ氏は「6月の銀行融資がかなり弱かったといううわさがある。きょうの利下げはこのうわさが事実である可能性を示唆している」と述べた。

 アナリストは6月の人民元建て新規融資について9100億元と予想しているが、地元紙ではこれを大きく下回る水準が見込まれている。

 

 エコノミストは、中国の輸出や鉱工業生産、消費の低迷が今後数カ月間続けば、当局には追加措置を講じる余地が十分あるとみている。

 バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのアナリスト、ティング・ルー氏は「年内追加利下げの可能性は間違いなくある」と述べ、「政府は新規プロジェクトの開始や既存プロジェクトの建設を加速するだろう」との見方を示した。

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