[マニラ 28日 ロイター] フィリピン中央銀行のテタンコ総裁は28日、現在の金融政策スタンスが当面は適切だとの考えを明らかにした。
また、同日発表された第3・四半期の国内総生産(GDP)伸び率が前期比(季節調整済み)・前年比とも市場予想を大きく上回る高い伸びとなったことについて、中銀の時宜を得た金融政策と政府の迅速な政策対応の賜物だとの見解を示した。
同総裁は「BSP(フィリピン中銀)は将来的には、経済が高成長軌道に乗る中で国内総需要を原因とする物価圧力と、フィリピンを魅力的な投資先とみなす投資家が増える状況下で資本移動に起因するリスクが、ともに制御されるよう、政策強化ツールの使用を慎重に調整していく」としている。
次回の中銀政策決定会合は来月13日。アナリストらは、中銀が政策金利PHCBIR=ECIを過去最低の3.5%で据え置くと予想している。