May 2, 2012 / 9:42 PM / 7 years ago

WRAPUP1: 陳光誠氏の処遇問題は一応の決着、米は関与継続を表明・中国は米対応を批判

 [北京 2日 ロイター] 北京の米国大使館の保護下にあった中国の盲目の人権活動家、陳光誠氏は2日、数日間にわたる米中両政府による交渉の末、米大使館を後にした。

 米当局者が明らかにしたところによると、陳氏が大使館を去る条件として、中国政府は同氏が家族と共に国内の別の場所に移住することや大学教育を受けることを認めるとの確約を行った。だが中国政府が陳氏にどの程度の裁量を認めるかは依然として不透明。

 両政府とも陳氏は自主的に米大使館を離れたとしている。米高官によると、同氏は亡命を要請したことは一度もなかった。

 陳氏は4月22日、自宅軟禁から脱出し、北京の米大使館に保護を求めていた。

 

 中国外務省は、事件をめぐる米国の対応を内政干渉として激しく非難するとともに、米外交官の対処の仕方をめぐり謝罪するよう求めた。

 外務省報道官は声明で「米国の措置は中国の内政問題への介入であり、まったく受け入れられないことである。中国は米国に対し、この件の徹底的な調査と関係者の処分、再発防止の確約とともに謝罪を要求する」と表明した。

 一方、米中戦略・経済対話に出席するため北京入りしたクリントン米国務長官は「陳光誠氏の選択とわれわれの価値観を反映したやり方で、同氏がとどまり、米国大使館を去ることができたことに満足している」と述べた。

 その上で「安全な環境下で高等教育を受ける機会など、(陳氏は)中国政府と将来をめぐり数多くの点で合意した。これらの確約を実現することが次の重大な任務だ。米政府および米国民は今後数年にわたり、陳氏とその家族に引き続き関与する」と述べた。

 

 陳氏の処遇問題は一応の決着がついた格好だが、同氏の支持者は、家族への報復の危険があったため、陳氏は合意に応じるしかなかったと主張している。

 米テキサスの宗教・人権団体、チャイナエイドを率いるボブ・フー氏は、中国政府の提案を断った場合、「中国政府から陳氏の肉親に深刻な脅威が及ぶ」ため、同氏は大使館を離れるしかなかったと述べた。

 中国の著名な人権活動家、胡佳氏によると、陳氏の妻も中国政府からの脅迫について言及していた。

 チャイナエイドのフー氏は、陳氏の米大使館退去は自発的ではなく、「関連の報道では、残念ながら、米国側が陳氏を見捨てたことが示されている」とし、深い懸念を表明した。 

 米国務省は、中国当局者が交渉の中で陳氏の家族を脅迫した、もしくは米外交官が中国側の脅迫を陳氏に伝えたとの報道について否定している。

 

 米政府はこれまで、中国政府による陳氏の扱いを注視するとの見解を示しており、中国政府が同氏の活動を阻害するようなことがあれば、新たな火種となる可能性も残る。

 また今回の問題の背景には、3日に開幕する米中戦略・経済対話に加え、米大統領選や中国指導部の交代など、米中両国の政局が今年、重大な局面を迎えるため、両政府とも国内政治に与える影響を考慮せざるを得ない状況にあったとの事情もある。

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