April 18, 2018 / 4:12 AM / 5 months ago

焦点:中国ZTEに対する米制裁、自国クアルコムにとばっちり

[上海/北京 17日 ロイター] - 米政府が、米企業による中国通信機器大手の中興通訊(ZTE)(000063.SZ)(0763.HK)に対する製品販売を7年間禁止すると発表したことは、米半導体大手クアルコム(QCOM.O)にとっても打撃となりそうだ。

 4月17日、米政府が、米企業による中国通信機器大手の中興通訊(ZTE)に対する製品販売を7年間禁止すると発表したことは、米半導体大手クアルコムにとっても打撃となりそうだ。写真はクアルコムのロゴ。2月バルセロナで撮影(2018年 ロイター/Yves Herman)

米商務省は16日、ZTEが米国による対イラン制裁措置に違反し、イランに米国製品や技術を輸出していたとして今回の禁止措置を発表した。

この問題はクアルコムにとって(1)重要な顧客を失う(2)ライバル企業に空いた穴を埋められる(3)中国が報復措置に出る──という3つの脅威をもたらす。

クアルコム製品は、ZTEのスマートフォンに搭載される半導体の中で大きなシェアを占めている。

カウンターポイント・リサーチの調査ディレクター、ニール・シャー氏によるとシェアは約半分。ZTEの世界でのスマホ販売台数が年間4500万台程度で、搭載されているチップセットが平均25ドルだとすると、ZTE向けの売上高は5億ドル近くに上る計算だ。

ハイテク・コンサルタント会社カナリーズの推計では、シェアは65%とさらに大きい。

 4月17日、米政府が、米企業による中国通信機器大手の中興通訊(ZTE)に対する製品販売を7年間禁止すると発表したことは、米半導体大手クアルコムにとっても打撃となりそうだ。写真はクアルコムの看板。カリフォルニア州で昨年11月撮影(2018年 ロイター/Mike Blake)

中国としては、半導体を製造している華為技術(ファーウェイ)のシェアを伸ばしたいところで、米中貿易紛争を巡る制裁措置としてクアルコムを標的にする可能性もある。

コントロール・リスクスの中国・北アジア分析ディレクター、アンドルー・ギルホルム氏は、「中国国内の姿勢は二律背反で、華為などにとってクアルコムは敵だが、より小さな中国スマホメーカーはクアルコムに大きく依存している」と説明した。

クアルコムは米国政府から防衛関連の事業を請け負うなど、米政府と緊密な関係にあるが、ZTE問題は皮肉にも中国より米国内でクアルコムに打撃を及ぼす可能性がある。

カナリーズによると、ZTEのスマホ売上高はここ数年、中国では上位10社から外れたが、米国ではアップル(AAPL.O)、韓国のサムスン電子(005930.KS)、同LG電子(066570.KS)に次いで第4位、昨年のシェアは11.2%となっている。

ZTEのウェブサイトによると、米国で販売しているスマホはクアルコムのチップセットとプロセッサを使用している。

米中貿易紛争の影響は既に出ている。関係筋によると、クアルコムは中国商務部(商務省)の要請を受け、オランダ半導体大手NXPセミコンダクターズ(NXPI.O)の買収について反トラスト当局への申請を14日に取り消し、再申請する計画とした。

(Adam Jourdan記者 Cate Cadell記者)

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