欧州市場サマリー(7日)
<ロンドン株式市場> 反落して取引を終えた。金融政策の動向に影響を及ぼす経済指標の発表を控え、投資家に様子見姿勢が強まった。銀行銘柄が下落して相場を押し下げた。
国内志向の中型株で構成するFTSE250種指数(.FTMC)は1.27%安。
インフレ率が中銀の2%目標を上回る可能性が高いとして、今年のイングランド銀行(英中央銀行)による利下げ幅は0.5%ポイント程度にとどまるとの観測が強い。英30年債利回りは5.252%と、1998年8月以来となる高水準を付けた。
シティグループの投資判断の引き下げを受けて、投資プラットフォームを提供するAJベル(AJBA.L)は6.6%下落した。
バークレイズが投資判断を引き下げた住宅建設のテイラー・ウィンペイ(TW.L)は4.5%安。
7日に発表された2024年12月の英建設業購買担当者景気指数(PMI)は半年ぶりの低水準となった。また、24年12月の英住宅価格は24年3月以来初の下落となった。
ロンドン株式市場:
<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。発表された域内の経済指標がまちまちだった中、エネルギー関連銘柄が上昇して相場を押し上げた。
2024年12月のユーロ圏消費者物価指数(EU基準)速報値は、前年同月比の伸びが前月から加速。市場予想と同じだった。
欧州中央銀行(ECB)が今月30日に開く理事会で利下げを決定する可能性が高いとの観測は変わらないが、金利動向に敏感なSTOXX欧州600種不動産株指数(.SX86P)は0.65%下落。建設・資材株指数(.SXOP)は0.45%下落した。
HSBCのアナリストは「インフレは今年鈍化するものの、まだ収束していないとするわれわれの見解に沿う内容だった」とコメントした。
ドイツ銀行は、欧州株の見通しを引き上げた。政治情勢の改善やマクロ経済を取り巻く良好な条件、中国の景気刺激策の可能性を押し上げ要因として挙げた。
欧州株式市場:
<ユーロ圏債券> ドイツ10年債利回りが5日連続で上昇し、2カ月ぶりの高水準を付けた。この日発表されたユーロ圏と米国の経済指標から、各中央銀行の利下げ余地は大勢の予想ほどではないとの見方が示唆された。
欧州連合(EU)統計局が発表した12月のユーロ圏消費者物価指数(EU基準=HICP)速報値は、前年比2.4%上昇し、前月の2.2%から加速した。エネルギー価格の上昇とサービスコストの高止まりが要因で、ロイター調査によるエコノミスト予想と一致した。 もっと見る
ドイツ10年債利回りは2.5ベーシスポイント(bp)上昇の2.474%と、11月初旬以来の高水準を付けた。同利回りは5日連続で上昇している。
ドイツ2年債利回りは2.2%と横ばい。それでも2カ月ぶりとなる高水準で推移している。
ユーロ圏インフレ率は上昇したものの、短期的な利下げ観測に影響はなく、市場は依然として1月に開かれる欧州中央銀行(ECB)の次回理事会で25bpの利下げが実施されるとの見方を織り込んでいる。
イタリア10年債利回りは5.3bp上昇の3.629%と、約2カ月ぶりの高水準となった。独伊10年債利回り格差114.2bpと3bp拡大した。
ECBの次回理事会は1月29─30日に開催が予定される。市場は現在、ECBが年内計約100bpの利下げを行うと予想している。
ユーロ圏金融・債券市場:
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