欧州市場サマリー(10日)
<ロンドン株式市場> 反発して取引を終えた。トランプ米大統領が多くの国に課すとした上乗せ関税を90日間停止すると表明したことを受け、市場に安堵感が広がった。
FTSE100種(.FTSE)の上昇率は3.04%と、2022年3月以来の大きさだった。中型株で構成するFTSE250種指数(.FTMC)は3.50%高。FTSE350種個人用品株指数(.FTNMX402040)は5.99%高となるなど、全ての業種が上昇。
金や銅の価格が値上がりしたことを受けて、貴金属株指数(.FTNMX551030)は5.29%、鉱業株指数(.FTNMX551020)は3.67%、それぞれ上昇した。
個別銘柄では、スーパーマーケット大手のテスコ(TSCO.L)が6.1%安。競争激化を受けて減益の見通しを示したことから、売りが膨らんだ。
トランプ氏は中国からの輸入品に対する関税を、104%からさらに引き上げた。中国は米製品に84%の課税を発表している。景気後退の懸念から市場では警戒感も続いている。 もっと見る
イングランド銀行(英中央銀行)のブリーデン副総裁は、米政権の新たな関税措置が英国の成長を押し下げる可能性はあるものの、インフレ率や金利に及ぼす影響は依然として不透明との認識を示した。 もっと見る
ロンドン株式市場:
<欧州株式市場> 反発して取引を終えた。主要な地域指数の1日の上昇率は2022年以来の大きさだった。トランプ米大統領が多くの国に課すとした上乗せ関税を90日間停止すると表明したことを受け、市場に安堵(あんど)感が広がった。
ドイツのDAX指数(.GDAXI)は4.53%、スペインのIBEX指数(.IBEX)は4.32%、それぞれ上昇。1日としての上昇率はいずれも22年3月以来の大きさ。フランスのCAC40指数(.FCHI)は3.83%高で、1日の上昇率は22年10月以来の大きさだった。
個別銘柄では、スイスのチョコレート大手バリーカレボー(BARN.S)は21.5%安と急落した。カカオ豆価格の「前例のない変動」を要因として年間販売量見通しを引き下げ、売られた。
トランプ氏は中国に対する関税をさらに引き上げたほか、「相互関税」のうち一律10%の部分や自動車関税などは続いており、不透明感は残ったままだ。投資家の不安心理の度合いを示すユーロSTOXX50ボラティリティー指数(.V2TX)は37.04と依然として高水準にある。
欧州株式市場:
<ユーロ圏債券> 国債利回りが横ばいで推移した。米政権による上乗せ関税の一時停止を受け、取引序盤では利回りは大幅に上昇していた。
関税の一時停止で世界経済の急激な減速と米国の景気後退(リセッション)を巡る当面の懸念は和らいだ。欧州委員会のフォンデアライエン委員長は10日、米政権が上乗せ関税を一時停止したことを受け、欧州連合(EU)による対抗措置を90日間保留すると発表した。 もっと見る
ECBの金利見通しに敏感なドイツ2年債利回りは10ベーシスポイント(bp)上昇の1.819%と、独債務抑制策の緩和合意を受けて上昇した3月5日以来、1日としては最大の上昇幅となる見通し。
ユーロ圏の指標金利であるドイツの10年債利回りは、0.5bp小幅上昇の2.585%。取引序盤では2.715%まで上昇していた。
短期金融市場が織り込む12月の欧州中央銀行(ECB)の預金金利は1.73%となった。9日の時点では1.65%だった。
ドイツの10年物スワップスプレッド(国債利回りに対する金利スワップの格差)はマイナス5bpに縮小した。9日は8bpまで拡大していた。
独伊10年債利回り格差は121bpと、前日の約130bpから縮小した。
ユーロ圏金融・債券市場:
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