スエズ運河航路変更、エジプト経済に一段の痛手 通行料収入大幅減

イエメンの親イラン武装組織フーシ派による攻撃を受けて大手船舶各社がエジプトの地中海と紅海を結ぶスエズ運河経由の航路を変更していることでエジプトは通行料収入が大幅に減り、経済に一段の痛手となっている。スエズ運河で撮影(2024年 ロイター/ Suez Canal Authority/Handout via REUTERS )
[カイロ 18日 ロイター] - イエメンの親イラン武装組織フーシ派による攻撃を受けて大手船舶各社がエジプトの地中海と紅海を結ぶスエズ運河経由の航路を変更していることでエジプトは通行料収入が大幅に減り、経済に一段の痛手となっている。
エジプトはスエズ運河の収入減にとどまらず、天然ガス輸出や観光業、労働者の海外からの送金など主要な外貨獲得手段の大部分が厳しく圧迫されている。
エジプトは必需品の輸入に加えて、対外債務1897億ドルの返済にも外貨が必要だ。今年は少なくとも422億6000万ドルの債務返済が待ち受けているが、アナリストらはその一部が繰り越されると予想している。
キャピタル・エコノミクスのジェームズ・スワンストン氏は「総合的に見てエジプトの危機は岐路に立たされようとしていると感じられる」と指摘した。
エジプトのスエズ運河庁は先週、今年1月1─11日のドル収入が前年同期比40%減少したと明らかにした。
2023年6月30日までの1年間のスエズ運河の収入は過去最高の87億6000万ドルだった。7─9月期は24億ドルだった。
エジプト中央銀行によると、海外からの送金は23年6月30日までの1年間に98億5000万ドル、7─9月期は19億3000万ドルそれぞれ減少。天然ガス輸出は7─9月期に前年同期より20億ドル減った。
パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの衝突が始まった10月以来、エジプトは観光業の収入も減速している。ただ、政府は最近数カ月間の収入額を公表していない。
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