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金融セクター関連

焦点:揺らぐ信用秩序、上乗せ金利求める声も クレディSが残した禍根

スイス金融大手クレディ・スイスをUBSが買収することで金融危機を招くことは回避した。ただ、AT1債と呼ばれる劣後債を無価値とする買収処理は信用秩序に揺さぶりをかけ、市場の不安心理は今後数カ月は収まりそうにない。類似の債券は日本の金融機関も発行しており、リスクを再評価する動きが広がれば上乗せ金利を求められかねない情勢だ。