米金融不安、銀行業界の関心は中期的な成長鈍化に移行
地銀2行が経営破綻し、小規模行で記録的な預金流出が起きた後、米銀行業界の関心は目先の危機から経済成長の鈍化という中期的な懸念へと移りつつある。
地銀2行が経営破綻し、小規模行で記録的な預金流出が起きた後、米銀行業界の関心は目先の危機から経済成長の鈍化という中期的な懸念へと移りつつある。
米中堅銀行ファースト・リパブリック・バンクは、同行の急成長を支えた富裕層客が預金を引き出し始めたことで経営が揺らぎ、米地銀危機の震源地となった。
鈴木俊一金融相は28日午前の参議院予算委員会で、日本の金融機関のAT1債について、公的支援が行われることで元本が削減されることはないと語った。
[28日 ロイター] - 28日アジア時間序盤の原油先物価格は小動き。供給懸念と銀行危機後退で前日は大幅上昇していた。
スイス金融大手クレディ・スイスをUBSが買収することで金融危機を招くことは回避した。ただ、AT1債と呼ばれる劣後債を無価値とする買収処理は信用秩序に揺さぶりをかけ、市場の不安心理は今後数カ月は収まりそうにない。類似の債券は日本の金融機関も発行しており、リスクを再評価する動きが広がれば上乗せ金利を求められかねない情勢だ。
岸田文雄首相は28日の参院予算委員会で、日本の金融システムについて「引き続きさまざまな状況を注視し、警戒感をもって動向を見守っていきたい」と述べた。片山さつき委員(自民)の質問に答えた。
[ワシントン 27日 ロイター] - 米財務省のネリー・リャン国内金融担当次官は28日に開催される議会公聴会で、預金の安全性を確保し、銀行セクターの影響波及を防ぐために必要に応じて引き続き措置を講じる方針を表明する。
米連邦準備理事会(FRB)のジェファーソン理事は27日、中小銀行から大手銀への預金流出は、地域金融機関や地銀への依存度が高い中小企業にとりわけ大きな影響を与える可能性があるとの見方を示した。
[シドニー 28日 ロイター] - HSBCオーストラリアのアントニー・ショー最高経営責任者(CEO)は28日、米国とオーストラリアの中央銀行が金融安定性とインフレ対策のバランスを取る中、利上げ停止に近づいているとの認識を示した。
[ワシントン 27日 ロイター] - 米銀行規制当局者は28日、最近の銀行破綻後も金融システムは全体として強固な基盤を保っているものの、将来の破綻を防ぐために政策を包括的に見直すと議会で証言する。