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為替フォーラム

焦点:LIBORからの切り替え、遅々として進まず

英銀ナットウェストは6月、顧客のバス運行会社ナショナル・エクスプレスが指標金利をロンドン銀行間金利(LIBOR)からポンド翌日物平均金利(SONIA)に切り替えたと発表した。同行の顧客がLIBORからSONIAに移行するのは初めてだ。しかしその後の4カ月でナショナル・エクスプレスに追随したのは1社だけ。世界中で340兆ドルもの金融商品で使われるLIBORからの移行が銀行や借り手にとっていかに困難かが分かる。

焦点:香港取引所、ロンドン買収失敗で中国本土へ回帰

「われわれは企業版のロミオとジュリエットだ」──。香港取引所(HKEX)の李小加(チャールズ・リー)最高経営責任者(CEO)は、ロンドン証券取引所(LSE)グループに対して一方的に買収を提案。不首尾に終わると、英小説「不思議の国のアリス」の著者、ルイス・キャロルの言葉を引用しながら、なお、諦め切れない心情をブログにつづった。

コラム:米で広がる富裕税支持、大統領選後の導入に現実味

[ロンドン 9日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米国の「富裕税」構想が初めて浮上したのは今から8カ月ほど前。構想に耳を傾けたのは主に民主党の傍流だった。それも今は様変わりした。富裕税の強力な提唱者の一人、エリザベス・ウォーレン上院議員は来年の米大統領選の民主党候補者の中で今や先頭を走っている。やはり富裕税を支持するバーニー・サンダース上院議員も、民主党候補者指名争いにおける先頭集団の一人だ。

コラム:ノーベル化学賞に輝いた電池技術、負の側面にも留意を

[ニューヨーク 9日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 蓄電池ほど急速に社会全体に普及した技術はなかなか思いつかない。今や携帯電話からノートパソコン、電気自動車(EV)などあらゆる分野に使われている。そうした事実だけでも、今年のノーベル化学賞がスタンリー・ウィッティンガム氏、ジョン・グッドイナフ氏、吉野彰氏の3人に授与されたのは妥当と言える。彼らはいずれも、リチウムイオン電池の開発と改善、商業化に携わったからだ。蓄電池技術は気候変動を和らげる一助となる可能性さえ秘めている。ただマイナス要素が全くないわけでもない。

焦点:流血広がるイラク貧困地区 反政府騒乱さらに激化も

イラク国内に広がる反政府デモが、一段と深刻化する様相を示している。バグダッドなど複数の都市で起きた当局とデモ隊の衝突による流血の事態は、反体制色の強い貧困地区にも拡大。事態の悪化を恐れる政府側は住民支援などを打ち出しているが、抜本的な解決には程遠く、国内には「死と復讐の連鎖」を懸念する声もある。