コラム:円安基調は今年夏が転換点か、それでも遠い110円=山田修輔氏
昨年秋から進んだ円安だが、今年の大型連休前からいったんモメンタムは休止している。筆者が意見交換をしている海外投資家も、円安一辺倒から、連休後は円高方向をうかがう声も聞かれ始めた。円安トレンドは終わったのか、いつ円高に切り返すのか──。これまでの円安要因と、円高転換を促す潜在要因について指摘したい。
昨年秋から進んだ円安だが、今年の大型連休前からいったんモメンタムは休止している。筆者が意見交換をしている海外投資家も、円安一辺倒から、連休後は円高方向をうかがう声も聞かれ始めた。円安トレンドは終わったのか、いつ円高に切り返すのか──。これまでの円安要因と、円高転換を促す潜在要因について指摘したい。
ドル/円相場は5月9日に131円35銭まで上昇し、2002年以来の高値を更新した。投機筋の円売りが膨らんだほか、日本勢のヘッジ付き外債処分に伴う円売りも相場を押し上げた可能性が高い。
[東京 17日] - 5月訪英の際、岸田文雄首相は経済界から批判が強い「鎖国」と揶揄(やゆ)される水際対策に関し、コロナ対策を段階的に見直す一環として緩和する方針に言及した。
[東京 16日] - 人民元(CNH)の値崩れが著しい。5月13日の本土外市場での対ドルは一時1ドル=6.838元と、2020年9月以来、約1年8カ月ぶりのドル高・元安水準を記録する場面があった。2月24日に記録した3年10カ月ぶり高値の6.306元から、約1カ月半で8%を超える急落だ。
[東京 12日] - 「悪い円安」論が日本国内で横行している。円安が良いのか悪いのか、円高の方が良いのか悪いのかなどといった議論は不要で、もはや「円安は悪」というのは真実たる前提であって、その上でそれがいかに悪いのか、それをどのように是正すべきかを問うといった論調が支配的になっている感さえある。
[東京 11日] - 長期にわたって上昇相場を形成して来た米株式相場も、大きな転換点を迎えたようだ。5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.5%の利上げと米連邦準備理事会(FRB)の6月からのバランスシート圧縮(QT)開始が表明された。
[東京 9日] - 日銀は4月27日、28日の金融政策決定会合で、0.25%での連続指し値オペを原則として毎営業日実施することを決めて、金利上昇を容認しない姿勢を鮮明にした。
[東京 26日] - 「悪い円安」という言い回しが、このところマスコミ報道で多用されているように思う。もっとも、筆者は証券会社に籍を置き、金融市場参加者向けを含む各種媒体を通じて新たな情報を時々刻々追っているので、そのように感じるだけなのかもしれない。
[東京 25日] - 市場関係者やエコノミストから、日銀による金融緩和への批判が目立つようになった。もちろん、日銀が政策を転換しても、原油や国際商品の市況、サプライチェーンの問題といったインフレ圧力の主因に影響を及ぼすことはできない。
[東京 28日] - 「もうはまだなり、まだはもうなり」という相場の格言がある。そろそろ天井と思ってもまだ上昇する可能性もあるし、反対にまだまだ上昇すると思っても、実はそこが天井となる場合もあるので、色々な可能性を想定すべしという意味だ。個人の思い込みや相場観への過信に対する戒めである。