東京株式市場・大引け=5日ぶり反落、上昇の反動で利益確定優勢 円安は一定の支え
東京株式市場で日経平均は、前営業日比8円18銭安の2万7685円47銭と、5日ぶりに反落して取引を終えた。前日に1カ月半ぶりの高値をつけたこともあり、利益確定売りや戻り待ちの売りが広がった。為替が円安基調であったことは、日経平均を一定程度下支えした。
東京株式市場で日経平均は、前営業日比8円18銭安の2万7685円47銭と、5日ぶりに反落して取引を終えた。前日に1カ月半ぶりの高値をつけたこともあり、利益確定売りや戻り待ちの売りが広がった。為替が円安基調であったことは、日経平均を一定程度下支えした。
[東京 7日 ロイター] - <12:10> 午前のドルは小幅安の132円前半、米金利の低下が重し 午前の東京外為市場では、時間外取引の米長期金利の低下が重しとなり、ドルが弱含んでいる。正午時点では、前日のニューヨーク市場終盤時点(132.65/68円)から小幅安の132.34/36円。
ドルは132.57円付近。ドル買い/円売りが優勢となった海外市場の流れを引き継ぎ、朝方に一時132.71円付近まで上昇。その後は132円半ばでもみ合いとなっている。
きょうの予想レンジはドル/円が131.50―133.50円、ユーロ/ドルが1.0650─1.0800ドル、ユーロ/円が141.30―143.30円。
<12:07> 午前のドルは132円前半に上昇 下落トレンドは一旦終了との声も 午前の東京外為市場では、次期日銀総裁人事を巡る思惑や時間外取引の米長期金利の上昇を背景にドル買い/円売りが進行した。市場ではドルの下落トレンドは一旦終わったとの見方が出ている。正午時点では、前週末のニューヨーク市場終盤時点(131.17/20円)から上昇し、132.05/07円での取引。
<11:44> ドル132円付近、次期日銀総裁人事をめぐる発言で上下に振れる 132.24円付近で推移していたドルは一時131.74円付近と、50銭程度下落した。 次期日銀総裁打診の一部報道に対して、磯崎官房副長官が「そのような事実はない」と発言したことが材料視され、ドル/円に下押し圧力がかかった。足元では、132円付近まで水準を戻している、
ユーロ/ドルは1.0785ドル付近で軟調。一時1.07815ドルと、1月18日以来約3週間ぶりの水準まで下落した。前週末に米国で公表された1月の雇用統計やISM非製造業指数が予想を上回る内容となり、「市場は米国の早期利下げを織り込み過ぎていたことから、ドルのショートカバーが入った」(国内銀行)とみられ、ユーロ安/ドル高が進行した。
朝方からドル/円は値動きの激しい展開となっている。きょう未明に流れた日銀総裁人事の報道を受けて、ドルは前週末NY市場終盤の水準から1円程度、気配値を切り上げた132円前半から週明けの取引が始まり、午前7時前には1カ月ぶり高値となる132.60円まで上昇した。
きょうの予想レンジはドル/円が130.90―132.90円、ユーロ/ドルが1.0710─1.0860ドル、ユーロ/円が141.30―143.30円。
今週の東京株式市場は、底堅い展開が想定されている。日本経済新聞が6日、政府が日銀の黒田東彦総裁の後任人事について雨宮正佳副総裁に就任を打診したことが分かったと報じ、「早期の緩和修正懸念が後退し日本株にとってはプラス」との受け止めが聞かれる。加えて、欧米の金融引き締めの鈍化傾向は株式市場にとって支援材料となっており、日経平均の下値としては2万7200円近辺は堅いとの見方が出ている。