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国内社会ニュース(共同通信)

台風被災地で救助や捜索続く

 台風19号による猛烈な雨の影響で大規模な洪水被害や土砂災害が発生した長野県などの現場では14日、警察や消防、自衛隊の関係者らが、取り残された人の救助や行方不明者の捜索を続けた。

タイヤ空転し摩擦で出火か

 13日午後7時55分ごろ、仙台市宮城野区田子富里の市道で、乗用車1台が全焼する火災があった。仙台東署によると、同市の会社役員の男性(75)が台風19号で冠水した路上に残った稲わらに乗り上げ立ち往生した。バックしようとアクセルを踏んでいたところ、タイヤが空転を繰り返し、摩擦熱で出火したとみられる。

千曲川浸水、最大4・3メートル

 国土地理院は13日、台風19号の大雨で千曲川の堤防が決壊したことによる長野市の浸水被害が、JR東日本の「長野新幹線車両センター」付近で最大深さ約4・3メートルに達したとの推計を明らかにした。航空写真や標高データなどを基に、算出した。

埼玉の養豚場で殺処分開始

 埼玉県は14日午前、県内3例目となる豚コレラ感染が確認された本庄市の養豚場で殺処分を始めた。管理者が同じ神川町の養豚場も含めた計2084頭が対象で、15日中に終える見込み。

広域停電、なお10万戸

 東京電力など各社の発表によると、台風19号に伴う停電は13日午後10時ごろ時点の速報で13都県の10万戸余りとなった。ピークの約52万戸(13日午前0時ごろ、経済産業省集計)から復旧は進んだが、台風15号に遭った千葉県や、河川が氾濫した長野県で大きな影響が続いた。広域の倒木や浸水で状況把握が難航し、停電が解消する時期の見通しは示せていない。

計画運休から順次運転再開

 台風19号の直撃で計画運休となっていた新幹線や首都圏の在来線、私鉄は13日、順次運転を再開した。ダイヤの乱れや見込みより再開がずれ込む路線も相次ぎ、暮らしへの影響が残った。JR東日本の東京、大宮、横浜、八王子各支社は12日から13日にかけて計約6400本が運休、約433万人に影響したと明らかにした。未集計の支社もあり、さらに増える。

台風19号、11県の35人死亡

 東日本を縦断し、13日に温帯低気圧に変わった台風19号による猛烈な雨の影響で、長野県の千曲川など21河川の24カ所で堤防が決壊、住宅地などをのみ込む大規模な洪水被害が各地で発生した。土砂災害も相次ぎ、共同通信の集計によると11県で35人が死亡、17人が行方不明となった。負傷者も多数に上った。孤立状態になった地域も多く、警察や消防のほか、災害派遣要請を受けた自衛隊が捜索や救助を行った。

携帯電話の通信障害、東北に拡大

 NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの携帯電話大手の3社は13日、台風19号の影響で、関東甲信越、東海地方に加え、東北地方でも携帯電話がつながらないか、つながりにくくなる通信障害が発生していると発表した。停電や設備故障が原因で、復旧作業を進めている。

台風、14都県で12万戸断水

 台風19号の影響で、厚生労働省は13日、14都県の約12万戸で断水が起きたほか、各地の病院で停電も発生したと発表した。被害の状況が不明の地域もあり、厚労省は自治体に職員を派遣し、情報収集を進めている。

阿武隈急行、台風の被害甚大

 宮城県と福島県を結ぶ第三セクター鉄道の阿武隈急行(福島県伊達市)は13日、台風19号の影響で、駅や線路など計27カ所で土砂崩れや陥没などによる被害が出たと発表した。特に宮城県丸森町内の被害が甚大で、全線復旧のめどは立っていない。被害額は不明。