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国内政治ニュース(共同通信)

林外相、今週末の訪中調整

 林芳正外相は4月1~2日に中国を訪問し、秦剛外相と会談する調整に入った。今月に北京市で中国当局に拘束された日本人男性の早期解放を求める意向だ。昨年11月の日中首脳会談で確認した建設的かつ安定的な関係構築に向け、対話を継続する方針も申し合わせる。日本政府関係者が28日明らかにした。

日米比、安保協議創設へ

 【マニラ、ワシントン共同】日本、米国、フィリピン3カ国が安全保障担当高官による協議の枠組みを創設する方針を固めたことが28日分かった。4月にも初会合の開催を検討している。日米には東・南シナ海で軍事活動を活発化させる中国への抑止力を強化し、台湾有事への備えも進める狙いがある。フィリピンのアニョ国家安全保障補佐官(閣僚級)や米政府筋が明らかにした。

WBCメダル近づけんほうがいい

 名古屋市の河村たかし市長は28日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表で、プロ野球中日の高橋宏斗選手の表敬訪問を受け、14年ぶりのWBC優勝を「グレートジョブ」とたたえた。2021年に東京五輪選手の金メダルをかじり、批判を浴びたため、記念撮影の際には「あんまりメダルを近づけんほうがいい」と語り、周囲の苦笑を誘った。

公明・山口氏「解散じゃない?」

 公明党の山口那津男代表が28日、記者団の前で岸田文雄首相に衆院解散の有無をただす一幕があった。2023年度予算成立後の課題に触れる中で「解散じゃありませんね?」と直球を投げると、首相は「統一地方選です」と明言。自民党内で早期解散論が浮上する中、公明は統一選に注力しており、山口氏は解散に踏み切らないよう、首相をけん制した格好だ。

公明、児童手当拡充を提言

 公明党の高木陽介政調会長は28日、岸田文雄首相を官邸に訪ね、子育て支援や少子化対策として児童手当の拡充を確実に実施するよう強く求める提言を手渡した。政府は月末に少子化対策のたたき台をまとめる方針で、首相は「しっかり受け止める。たたき台に反映できるよう努力する」と応じた。高木氏が明らかにした。

日中議連、二階氏が会長へ

 超党派の日中友好議員連盟会長に、自民党の二階俊博元幹事長が就く方向となった。政界きっての親中派の就任を通じ、日本と中国の関係改善を目指す。議連は交流活性化を狙い、4月下旬からの大型連休中の訪中を模索。実現すれば2020年の新型コロナウイルス流行後、初の国会議員の訪中となる。複数の日中関係筋が28日、明らかにした。

こども家庭庁長官に渡辺由美子氏

 政府は28日、4月に発足するこども家庭庁の初代長官に、同庁設立準備室の渡辺由美子室長(58)を充てる人事を発表した。渡辺氏は厚生労働省出身の官僚。子ども政策に精通している上、関係省庁との調整能力が評価されたとみられる。

23年度予算が成立、114兆円

 一般会計の歳出総額が過去最大の114兆3812億円となる2023年度予算が28日、参院本会議で可決、成立した。政府の防衛力強化方針を踏まえ防衛費は6兆8219億円を計上。急速に進む高齢化に対応するため、社会保障費は36兆8889億円に膨らんだ。いずれも過去最大となった。

114兆円超予算、午後成立へ

 一般会計の歳出総額が過去最大の114兆3812億円となる2023年度予算案は28日午後の参院本会議で成立する。これに先立ち、参院予算委員会は、岸田文雄首相と全閣僚が出席して締めくくり質疑を実施後、与党の賛成多数で予算案を可決した。高市早苗経済安全保障担当相は予算委で、放送法に関する総務省の行政文書について「怪文書の類いだ」と主張。野党は反発し、高市氏の閣僚辞任を改めて要求した。

外国人富裕層を地方都市に

 観光庁は28日、富裕層の訪日客をさらに地方に呼び込むため、モデル地区として「沖縄・奄美エリア」など11地域を選定した。高級宿泊施設や体験型ツアーの開発に詳しい専門家を派遣、事業資金の調達を支援するほか、観光ガイドなど人材育成も後押しする。