コラム:続く日銀と市場の駆け引き、円高見通しには限界=内田稔氏
今年1月18日、日銀は全員一致で現在の金融政策運営の維持を決めた。また、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)のパネル討論で、黒田東彦日銀総裁は改めて金融緩和継続の必要性を強調した。
今年1月18日、日銀は全員一致で現在の金融政策運営の維持を決めた。また、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)のパネル討論で、黒田東彦日銀総裁は改めて金融緩和継続の必要性を強調した。
[東京 27日] - 日銀は、昨年12月にイールドカーブ・コントロール(YCC)における10年国債利回りの誘導レンジを上下0.5%に拡大した後も、金融緩和の継続が必要との考えを維持している。
[東京 26日] - 昨年に続いて今年も、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策が世界の金融市場で最も大きな注目点になっている。昨年12月の利上げ幅は0.5%ポイントにペースダウン。今年2月はさらにペースダウンして0.25%ポイントにとどまる公算が大きい。
[東京 26日] - 間もなく新しい日銀総裁の名前が明らかになる。その人物が取り組むべき金融政策の正常化は、極めて険しい道のりになりそうだ。もしかすると、任期の5年間では足りず、10年以上を要するかもしれない。
[東京 24日] - 外為市場でしばしば投機筋の動向として注目されるIMM通貨先物取引における円ポジションに目をやると、2023年1月17日時点で22.4億ドルの売り越しとなっている。これは、2021年3月9日の週に売り越し(以下ネットショート、45.1億ドル)に転じて以降、最小の売り越し額である。
[東京 23日] - 1月18日に日銀は当社の予想通り、イールドカーブコントロール政策(YCC)を含めた現行政策の維持を決定した。日銀の金融政策に対する追加や変更への期待感の高まりから、先々週は円独歩高の動きだった。
[東京 19日] - 年明け早々にマーケットで「3つの変化」が顕在化している。「第1の変化」は、中国経済の先行き回復を評価する動きだ。
[東京 4日] - 年明けの外国為替市場で中国人民元(CNY)が堅調に推移している。1月3日の上海市場では一時1ドル=6.8762元と昨年8月31日以来、約4カ月ぶりの水準までドル安・元高が進む場面があった。昨年11月1日に記録した14年11カ月ぶり安値の7.3274元から、わずか約2カ月で6.2%ものドル安・元高が進んでいる。
[東京 3日] - 2022年の金融市場を最も大きく揺さぶったのは、米連邦準備理事会(FRB)をはじめとする米欧の中央銀行の金融政策だった。
[東京 2日] - 2022年10月に152円に迫ったドル/円は、インフレ鎮静化を示唆する米消費者物価指数(CPI)発表を受けて11月に急落した。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めペースが緩むとの期待が市場では台頭。米金利が低下し、2022年のドル高・円安をけん引してきた日米金利差が縮小に転じたことがドル/円反落を促した。