米金融・債券市場=利回り急低下、FRB断固として物価対応との観測
米金融・債券市場では、米 連邦準備理事会(FRB)が断固としてインフレ率を目標近辺まで引き 下げるとの観測を背景に、国債利回りが大きく低下した。 10年債利回りは一時23.3ベーシスポイント(b p)低下。新型コロナウイルス感染拡大で市場が打撃を受けた2020 年3月以来の大幅な低下となった。その後は下げ幅を縮小し、8.5b p低下の2.889%。 2年債利回りは8.8bp低下の2.839%。 双方とも約4週間ぶりの低水準にある。 週初からは2年債利回りが22bp、5年債利回りが24bp低下 。週間ベースで共に今年3月以来最大の低下となった。 物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で期待インフレ を示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は、5年物<US5YTIP =RR>が2.636%、10年物が2.362%と、共に 21年9月以来の低水準を付けた。 クワドラティック・キャピタル・マネジメントのマネージングパー トナー兼最高投資責任者(CI