米金融・債券市場=利回り上昇、FRBのタカ派姿勢を警戒
米金融・債券市場では 、米債利回りが上昇した。米連邦準備理事会(FRB)は来週の米連邦 公開市場委員会(FOMC)で、積極利上げを一時停止するものの、高 インフレに対する警戒感からタカ派姿勢を維持するとの見方が背景。 カナダの5月の雇用者数が予想外に減少したことを受け、米債利回 りは一時的に低下した。今週はオーストラリアとカナダの中央銀行が予 想外の利上げを行ったため、今回の雇用統計は米市場を動揺させた。 カナダ統計局が9日発表した5月の雇用者数は前月比1万7300 人減り、9カ月ぶりに減った。ロイターがまとめた市場予想の2万32 00人増に反して減少した。失業率は5.2%と前月より0.2%ポイ ント上昇し、9カ月ぶりに悪化した。 ナットウエスト(コネチカット州)のマクロストラテジスト、ブラ イアン・デインジャーフィールド氏は、6月FOMCで利上げを「スキ ップ」した場合、市場はFRBの表現がかなりタカ派になることを予想 していると述べた。 金利期待に敏感な2年債利回りは8.5ベーシスポイン