特集 政局の行方
消費増税、岸田首相「今考えていない」
岸田文雄首相は26日の参院予算委員会集中審議で、消費税の増税を考えているかとの質問に「今考えていない」と述べた。山本太郎委員(れ新)への答弁。
訂正-翔太郎秘書官、厳しく注意した=公邸での写真撮影などで岸田首相
岸田文雄首相は26日の参院(訂正)予算委員会集中審議で、首相公邸での親族との食事や写真撮影が報じられた息子の岸田翔太郎秘書官に「厳しく注意した」ことを明らかにした。田名部匡代委員(立憲)への答弁。
岸田首相、広島サミット「歴史的意義あった」
岸田文雄首相は25日都内で講演し、広島市で開催された主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)に触れ、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を確認し発信できたことで「歴史的に大きな意義があった」と述べた。
国内政治ニュース(共同通信)
マイナトラブル、不安70%
共同通信社が5月27、28日に実施した全国電話世論調査によると、トラブルが相次ぐマイナンバーの活用拡大に不安を感じているとの回答は「大いに」「ある程度」を合わせ計70・0%に上った。6月21日の国会会期末までの衆院解散を「するべきではない」は60・6%、「するべきだ」は30・2%。内閣支持率は4月の前回調査から0・4ポイント増で47・0%。不支持も0・4ポイント増で35・9%と、ともに横ばいだった。
政府、自殺対策チームの設置支援
小倉将信こども政策担当相は28日、子どもの自殺を防ぐ対策チームの自治体への設置を政府として後押しする考えを示した。財政支援も検討する。この日、チームを設けている長野県を訪れ、県職員らと意見交換。記者団に「長野県のような取り組みを多くの自治体で実施してもらえるよう、関係省庁と連携する」と述べた。
兵器用核禁止へ友好国会合
岸田文雄首相は、9月下旬に米ニューヨークで開催される国連総会に合わせ、兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)の交渉開始の必要性を訴える「フレンズ(友好国)会合」を開催する方向で調整に入った。各国に首脳、閣僚級の参加を呼びかける。核兵器用の高純度プルトニウムを生成できる高速増殖炉を建設中の中国の動向を警戒。核開発競争を誘発しかねないとの懸念を示し、核軍縮の重要性を訴える狙いだ。政府関係者が27日、明らかにした。
コラム:植田日銀を左右するインフレ期待、講演からみたレビューの核心=井上哲也氏
[東京 26日] - 日銀の植田和男総裁は5月19日、就任後初めての講演を行った。その冒頭で述べた「論理的に判断し、できるだけわかりやすく説明すること」を、総裁職務を遂行する上での「心がけ」としているように、講演の前半で金融政策に関する植田総裁の考え方が丁寧に展開されている。
コラム:ノーベル賞に近い清滝氏の挑戦的発言、緩和長期化と低生産性を読み解く=熊野英生氏
[東京 23日] - 清滝信宏プリンストン大教授が、岸田文雄首相も参加する経済財政諮問会議に出席して発言した。清滝教授は、日本人が受賞していないノーベル経済学賞に最も近いところに居る学者と多くの専門家からみなされ、世界レベルの知性として知られる。
コラム:作動始めた海外勢の円売り・日本株買い、加速する構図も=佐々木融氏
[東京 19日] - 海外投資家による積極的な日本株投資を背景に、4月以降、日本の株価は他国を大きくアウトパフォームしている。海外投資家は4月に5兆円も日本株を買い越し、5月前半の2週間でさらに1.2兆円を追加で買い越している。
コラム:日本の新たな外貨流出、デジタル・コンサル・研究開発に弱点=唐鎌大輔氏
[東京 18日] - 日本の国際収支統計を議論する際、近年では必ず旅行収支を主軸として訪日外国人観光客(インバウンド)需要の回復が議論のテーマとなることが多い。確かに旅行収支は日本が能動的に外貨を確保できる貴重な経路であり、国際収支の展望を語る上での重要な論点である。
コラム:最強の安全通貨スイスFと凋落する円、読み取るべきは何か=植野大作氏
[東京 15日] - スイスフラン/円相場の高騰が目覚ましい。5月2日には一時153円台と1979年以来、約44年ぶりの高値圏まで上昇する場面があった。2000年9月に記録した過去最安値の58円台から、22年8カ月間で2.6倍を超える値上がりだ。
特別リポート:地下司令部の文書でたどる、ロシア軍敗走までの日々
[バラクレヤ(ウクライナ) 26日 ロイター] - ロシア軍の兵士たちは数週間前にこの町から逃げ去った。だが、その痕跡は至る所に残っていた。 | ビデオ
特別リポート:変わる自動車業界の勢力図、テスラに挑む吉利の勝算
[杭州市(浙江省) 8日 ロイター] - 「ボルボがどれだけの規模の企業かご存知ですか」。フォード・モーターのドン・レクレアー最高財務責任者(CFO)は尋ねた。
特別リポート:オイルマネーで脱石油、サウジ戦略転換の現実味
[リヤド 23日 ロイター] - 午前3時、スペイン人の生物学者カルロス・ドゥアルテ氏はサウジアラビアの王宮にいた。この国でもっとも権力を持つ人物を未明までずっと待っていた。
特別リポート:コロナ禍とCO2、炭素循環を極めた女性科学者
[ノリッジ(英国) 26日 ロイター] - カナダのケベックで生まれ、「炭素循環」の研究者として知られるコリーヌ・ルケレ氏は、ロイターのホットリストの上位にランクされた。世界で最も影響力のある環境問題の科学者1000人を取り上げたこのリストで、女性の割合は7人中1人にも満たない。男性が多数を占めるこの分野で性差別を目の当たりにしてきたルケレ氏は、粘り強く奮闘してきた。
ニュース一覧
岸田政権、自公の強固な基盤の上に成立している=松野官房長官
松野博一官房長官は25日午後の会見で、衆院の東京28区の候補者調整を巡って自民党と公明党が対立していることに関連し、政府としてコメントは控えるとしつつ、岸田政権が両党の強固な基盤の上に成り立っていることに変わりないとの見解を示した。「引き続き両党と連携しながら、さまざまな政策課題に全力を尽くしていきたい」と述べた。
日銀バランスシート、必ずしも正常ではないが当面は仕方ない=植田総裁
日銀の植田和男総裁は25日、参院財政金融委員会で、大規模な金融緩和で膨らんだ日銀のバランスシートについて「必ずしも正常な中央銀行のバランスシートではない」と述べた。特に国債は定量的な大きさの問題、ETF(上場投資信託)は持っていてよいのかという質的な問題があるとの認識を示した。現状は2%の物価目標を実現していない状況のため、その間はこうした状態が続くのは「仕方ない」との見方を示した。
岸田首相とスリランカ大統領が会談、債務協議11月までには決着
岸田文雄首相は25日、訪日しているスリランカのウィクラマシンハ大統領と会談した。大統領は、経済危機に陥った同国の債務再編協議が日本主導で進められていることに謝意を示し、11月までには協議が終了するとの見通しを明らかにした。
今は政策課題に専念、解散等は考えていない=岸田首相
岸田文雄首相は24日、衆院予算委員会の集中審議で、衆院解散について今は考えていないとの従来答弁を繰り返した。
NATOの加盟国、準加盟国になる計画はない=岸田首相
岸田文雄首相は24日の参院本会議で、日本が北大西洋条約機構(NATO)の加盟国・準加盟国になる計画はないと語った。NATOは日本に事務所設置を検討しているが決定したとは承知していない、とも述べた。大塚耕平議員(国民)への答弁。
サミット後の支持率上昇だけで解散すべしとならず=公明党代表
公明党の山口那津男代表は23日の記者会見で、自民党内で衆院の早期解散論が浮上していることを巡り、主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)はおおむね成功したと評価し「国民の支持、結果として内閣支持率にも反映してくると思う。しかし、そのことだけで解散すべしということには直ちには至らない」と述べた。
少子化対策財源、消費税含め新たな税負担考えず=岸田首相
岸田文雄首相は22日、こども未来戦略会議で少子化対策の財源に関して、「大前提として、消費税を含めた新たな税負担については考えていない」と語った。
安定的な日中関係は双方の努力で、首脳会談など検討=岸田首相
岸田文雄首相は22日、日中関係について「建設的・安定的な関係を築いていきたい。双方の努力で築かなければならない」と述べ、その観点から対話や首脳会談なども考えていきたいと語った。記者団の質問に答えた。
解散は首相の専権事項=支持率上昇との関連で官房長官
松野博一官房長官は22日午後の会見で、岸田文雄内閣の支持率が上昇し自民党内に早期の衆院解散を望む声が出ているとの質問に対し「解散は首相の専権事項であり、コメントを控える」との見解を繰り返した。
アングル:解散観測に浮足立つ永田町、岸田首相に吹くサミットの風
戦時下のウクライナ大統領が広島空港に降り立ち、7カ国の首脳が原爆慰霊碑にそろって献花する映像が全国に流れた主要7カ国首脳会議(G7サミット)は、岸田文雄首相の支持率に追い風になりそうだ。首相は広島からの会見で解散の可能性を否定したが、与党内には勢いを駆って選挙に打って出るべきとの声もあり、永田町は浮足立っている。