北朝鮮が固体燃料型ICBM、米全土射程と分析 前夜は短距離弾

北朝鮮が弾道ミサイル、ICBM級か 1時間以上飛行し落下

 日韓防衛当局は18日午前、北朝鮮が弾道ミサイルを東の方向へ発射したと発表した。マレーシア・クアラルンプールの北朝鮮大使館で2017年3月撮影(2023年 ロイター/Edgar Su)

[東京/ソウル 18日 ロイター] - 防衛省は18日、北朝鮮がこの日午前に発射した弾道ミサイルは大陸間弾道弾(ICBM)級だったとの分析を発表した。米原子力潜水艦が韓国に入港したことに北朝鮮が反発を強める中、前夜の短距離弾に続き連日のミサイル発射となった。
防衛省によると、北朝鮮は午前8時24分ごろ平壌付近からミサイルを北東方向へ発射した。意図的に高く打ち上げ、最高高度6000キロ超、飛距離約1000キロで、73分間飛行して北海道奥尻島の北西約250キロの日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下した。
三宅伸吾防衛政務官は防衛省で記者団に対し、通常軌道で発射した場合の飛距離は1万5000キロを超え、米国全土が射程に入るとの分析を明らかにした。ミサイルの種類は断定を避けた。
韓国大統領府は、ミサイルが固体燃料型のICBMだと指摘した。
北朝鮮が前回ICBMを発射したのは7月12日。「火星18」を通常より高い角度で打ち上げ、過去最長の74分間飛行した。
韓国大統領府の金泰孝国家安保室第1次長は15日に訪問先の米国で、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を今月発射する可能性があるとの見方を示していた もっと見る
日米韓は、北朝鮮のミサイル情報を即時共有するシステムの運用を目指して準備を進めてきた。韓国軍は、3カ国が今回ミサイルの警戒情報を共有したと明らかにしたが、三宅防衛政務官は「年内の本格運用に向けて調整を加速している」と述べるにとどめた。
日本は国家安全保障会議(NSC)を開くとともに、北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に抗議した。現時点で被害の情報はない。
北朝鮮は17日夜にも短距離弾道ミサイル1発を日本海へ向けて発射した もっと見る 。韓国釜山に同日、米海軍の原子力潜水艦が入港しており、北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)はミサイル発射直後、米国が核戦争で2023年を締めくくろうとしていると非難する国防省の談話を伝えた。
米国務省報道官は、北朝鮮の弾道ミサイル発射を非難。近隣諸国の脅威になるとの認識を示した。「今回の発射は、北朝鮮が今年行った他の弾道ミサイル発射同様、複数の国連安保理決議に違反している」と述べた。

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