英国のデフレ入り、可能性かなり低い=中銀副総裁

ロイター編集
英国のデフレ入り、可能性かなり低い=中銀副総裁
 3月27日、イングランド銀行(英中央銀行)のブロードベント副総裁は、英国では過去数カ月間インフレ率が低下しているものの、長期にわたるデフレに陥る公算は小さいとの見解を明らかにした。写真は、英中央銀行のブロードベント副総裁、2014年8月撮影(2015年 ロイター/Suzanne Plunkett)
[ロンドン 27日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のブロードベント副総裁は27日、英国では過去数カ月間インフレ率が低下しているものの、長期にわたるデフレに陥る公算は小さいとの見解を明らかにした。
講演で述べた。
副総裁は、近代において変動相場制を採用している先進国が1年以上デフレを経験したケースは、日本を除けばほとんどないと指摘した。その上で「賃金や価格に影響する広汎で長期に及ぶデフレが(英国で)発生する可能性はかなり低い」と述べた。
インフレ率は既に1%を超えているとして、原油安などの影響がなくなれば1年程度で低インフレから脱すると予想した。「インフレ率は2016年初めにベース効果によって前年比で大きく押し上げられる。食料とエネルギー価格が来年再び急落しない限り、総合インフレ率はかなり大幅に上昇する見込みだ」と語った。
物価が下落し賃金の低下を引き起こすデフレスパイラルが生じ、景気後退(リセッション)をもたらす事態は想定しにくいと分析。原油価格の下落により可処分所得が増加しており、消費が活性化される公算が大きいとし、賃金は上昇しはじめ小売売上高も増加していると説明した。
英中銀の金利見通しについては直接的な発言はなかったが、自然実質利子率は今後数年間で下落するよりも上昇する可能性のほうが高いとの見方を示した。

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