米アマゾン制作ドラマがGグローブ受賞、プライム会員拡充に追い風

ロイター編集
米アマゾン制作ドラマがGグローブ受賞、プライム会員拡充に追い風
 1月12日、米アマゾン・ドット・コムのオリジナルドラマ「トランスパレント」が11日のゴールデングローブ賞で初受賞を成し遂げた。写真は11日、受賞した主演のジェフリー・タンバー(左)ら(2015年 ロイター/Mario Anzuoni)
[サンフランシスコ/ロサンゼルス 12日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムのオリジナルドラマが11日、ゴールデングローブ初受賞を成し遂げた。これによってアマゾンはハリウッドの俳優陣に今後出演を依頼しやすくなるだけでなく、同社が力を入れる「プライム会員」の増加にも追い風が吹きそうだ。
今回のゴールデングローブ賞では、アマゾンが制作し、ジェフリー・タンバーが主演したドラマ「トランスパレント」が、コメディ・ミュージカル部門の作品賞と男優賞の栄冠に輝いた。このドラマは、性同一性障害であることが分かった父親とその子供たちを描いている。
NPRのテレビ評論家、エリック・デガンズ氏は「アマゾンはテレビ業界に食い込む手段を得た。われわれと仕事をすれば賞がもらえるという口説き方は、1週間前には口にできなかった」と述べた。
アマゾンにとってさらに重要なのは、ドラマの受賞がプライム会員制度の新たな看板になったという点だ。
同社は8日、トランスパレントのような13本の番組のパイロット版をプライム会員限定で無料配信すると発表。ある面で同社はプライム会員制度を宣伝する上で、年会費を払うと2日以内の配送が何度でも無料になるという部分よりも、動画配信サービスとしての魅了を訴える形へと方向転換しつつある。
RBCキャピタル・マーケッツが昨年9月に実施した調査によると、アマゾンのプライム会員のうち一番重視する点は動画の即時ストリーミングサービスだと答えた人の割合は10%で、2013年5月時点の7.9%から増加した。
アマゾンにおけるプライム会員の支出額は、他の消費者の3倍に上るとのアナリスト調査もある。
一方でアマゾンは、オリジナル番組が正確に認知されていないという問題を解消するため、新番組の宣伝も強化している。
コンシューマー・インテリジェンス・リサーチ・パートナーズの調査では、トランスパレントを少なくとも1話は見たという米国のプライム会員は全体の40%足らず、1400万人だった。
これに対してネットフリックスの会員で、オリジナルドラマ「オレンジ・イズ・ザ・ニュー・ブラック」を少なくとも1話見たのは3000万人となっている。

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