[北京 16日 ロイター] - 今月行われた非公式イベントでの中国政府高官らの講演によると、同国では鉄鋼など重工業における過剰生産能力の問題を解決するため、市場実勢を活用する機運が高まっている。
高官らの講演は、肥大化し非効率となり債務を抱える鉄鋼などのセクターで、中国が構造改革の強化を検討していることを示している。
中国の鉄鋼生産余剰能力は約3億トンと、欧州連合(EU)の昨年の生産量の倍に近い水準。
鉄鋼セクターは、規制強化と市場原理に基づく新たなアプローチによる痛みを感じる最初のセクターになる見通しで、機能すれば、アルミニウム、セメント、造船など他のセクターに政府が対応する上でのモデルになる可能性がある。
中国は損失を抱える企業の破綻を容認するかどうかを、依然明確にしていない。地方政府が企業の支援をやめない限り、改革は部分的で遅々として進まないだろう。
鉄鋼セクターを担当する中国工業情報省の原材料部門の副責任者、Miao Zhimin氏は前週、中国鋼鉄工業協会(CISA)の会合で「現在の管理方法は業界のニーズに合っていない」と指摘した。
同氏の講演原稿によると、工業情報省はすでにセクターを細部にわたって管理することをやめており、代わりに公平な競争環境の確立と規制強化を通じて市場が円滑に機能するよう取り組む方針。
同省は、地域全般における競争の公平化を目指し、高炉が同じ規則や基準で操業されるよう新たな登録方法をすでに開始した。どの企業が合併するかも政府が決めるのではなく、市場が決定することを容認する方針。
また、中国社会科学院(CASS)の政策研究員、Jiang Feitao氏は「改革は痛みを伴うが、改革しなければ、痛みは一層強いものになる」と指摘した。
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