[ロンドン 21日 ロイター] 英紙ガーディアンは21日、中国の原子力関連企業が英国で最大5基の新規原子炉を建設するため、350億ポンドの投資を検討していると伝えた。
中国核工業集団公司(CNNC)の傘下にある上海核工程研究設計院(SNERDI)の代表団は前週、英国の関係幹部と会合の場を持った。
同紙によると、計画の第1段階では、英国の原子力発電プロジェクト「ホライズン」への入札にCNNCと別の国営企業である中国広東核電集団が参加する予定。
ガーディアンは中国に近い関係者の話として、中国側がエセックスのブラッドウェル、ランカシャーのヘイシャム、ダラム州のハートリプールの候補地にも関心を示しているとした。関係者によると「中国は資金も経験もある」といい、「英国での建設によって、世界で最も規制が厳しい国の1つで運営できるということを示す機会となり、アフリカや中東などの市場への参入が可能になる」という。
ガーディアンによると、CNNCはさらに3基の新炉建設の可能性を模索するため、既存の技術を使って東芝<6502.T>傘下のウェスチングハウスと提携することを検討するもよう。同紙はCNNCが原発を運営するため、英国の公益会社を必要とする可能性があるとした。
エネルギー・気候変動省は声明で、英国は規制に則って門戸は開放しているとコメント。ホライズンプロジェクトが実施される可能性を維持することが英国の国益に適っており、関心のある提携先や投資家に対して英国の新規原発に対する政策とコミットメントについて引き続き協議していくとした。
ホライズンは英国最大の原発建設計画の1つで、グロスター拠点の合弁会社は国内2カ所に建設候補地を所有、150億ポンドを投じ、出力6ギガワットの原発を建設する計画だ。
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