コラム:フェイスブック、株式市場に汚点残す可能性
By Rob Cox
[ニューヨーク 30日 ロイターBreakingviews] 間近に迫ったフェイスブックの新規株式公開(IPO)は、株式市場に汚点を残す可能性がある。投資家がソーシャル・ネットワーク世界最大手の株を欲しがるのは間違いない。しかし、2004年の米グーグル(GOOG.O: 株価, 企業情報, レポート)IPOとは違い、マーク・ザッカーバーグが大学の寮で始めたプロジェクトは、すでに多くの人が大もうけしている。
評価額が1000億ドル(約7兆6000億円)なら、取り分が多く残されているとは考えにくい。
フェイスブックの価値創造の威光に触れることができた人のリストは幅広い。ショーン・パーカーやピーター・ティール、ジンガのマーク・ピンカスなど、シリコンバレーのエリートたちだけではない。世界の億万長者たちもメンバーに入っており、当然ながらゴールドマン・サックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)も名を連ねる。マイクロソフト(MSFT.O: 株価, 企業情報, レポート)でさえフェィスブックに出資している。
ある意味、それは良いことだ。革新的な起業家が、幅広い資金源から潤沢な資本を手にできる可能性を示している。しかし、資本主義での機会の平等がかつてないほど問題にされているとき、フェイスブックが示しているのは、金持ちがさらに裕福になる1つの明確な方法だ。
最も初期の投資家たちは脇に置いておこう。ティールは、グーグルが株式上場した年に、ハーバードの落ちこぼれのアイデアに賭けた。ベンチャーキャピタルのアクセル・パートナーズによる2005年の1270万ドルに上る出資は、簡単に消えてなくなる可能性もあった。
その後の出資者も、それなりのリスクは取っている。評価額が150億ドルの時点でマイクロソフトと香港の富豪・李嘉誠が出資し、そのすぐ後、ロシアのユーリ・ミルナーはフェイスブックの従業員に株式買い取りを申し出た。また人気ロック歌手ボノは、投資会社エレベーション・パートナーズを通じてフェイスブックに出資した。
評価額が500億ドルの段階でゴールドマンが登場し、富裕層顧客と自社のために約20億ドル相当のフェイスブック株式を取得している。フェイスブック社員の株式はセカンド・マーケットで取引可能だが、参加できるのは非上場企業に投資した経験を持つ適格投資家に限られている。 続く...

