[シドニー 23日 ロイター] - オーストラリア南東部ニューサウスウェールズ州の大規模な山火事は23日、恐れられていたほど悪化しなかったため、地域の住民に出された避難命令が一部解除された。
ただ、危機的な状況は変わらず、シドニーから西に約100キロ離れたブルーマウンテンズでは新たな火事が発生したり、強風で火の勢いが強くなっている。
ニューサウスウェールズ州では約60カ所で火が燃え続け、2000人以上の消防員による消火活動は難航している。今後はさらなる高温と強風が予想されている。
17日にシドニー郊外で発生した今回の山火事ではこれまでに住宅200棟以上が焼失し、12万ヘクタール以上が焼けている。
23日には、ブルーマウンテンズで住民に避難命令が出されたが、一部は夕方までに解除となった。
消防当局は今後数日の間に、強風の影響でブルーマウンテンズの3カ所の火がまとまって1つの巨大な山火事になることを懸念している。
また、シドニーの一部では大気汚染が悪化している。
ニューサウスウェールズ州はすでに非常事態を宣言。豪保険協会では、保険請求額は9300万豪ドル(9000万米ドル)以上になると予想している。
警察は複数件の火事を起こした疑いで数人の子供を拘束した。消防当局によると、強風で電線がたわんで起きた火事もあるという。
アボット首相は今回の山火事と気候変動の関連を否定した。首相は前政権が導入した炭素税を廃止する方針。
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