[ロンドン/フランクフルト 24日 ロイター] - 英ボーダフォン・グループは、独ケーブル最大手カベル・ドイチュランドを77億ユーロ(100億ドル)で買収することで合意した。
買収額は1株当たり87ユーロに相当し、ボーダフォンによる買収への意欲が2月に報道される前のカベル株価を38%上回る水準となる。
カベルの取締役会は、株主に買収案を受け入れるように推奨する予定だと述べた。
カベルをめぐっては、米リバティ・グローバルが前週、買収対抗案を提示していた。二人の関係者は、リバティによる条件引き上げは予想していないと述べた。
ボーダフォンにとってカベル買収は2007年のインド進出以来の大型案件となる。
ボーダフォンは現金と銀行からの借り入れで買収資金を賄う方針。
統合効果は買収後4年目までに、統合に伴う経費を差し引いて、年間3億ユーロ超になるとした。
フランスやスペインなどの市場では、テレビ、ブロードバンド、モバイル通信、固定通信を包括的に提供するサービスが急速に広まっているが、ドイツの細分化されたケーブル通信市場は後れを取っている。
今回の買収によってボーダフォンは、欧州の主要市場と位置付けているドイツでテレビや固定通信のサービスを新たに提供することが可能になり、リバティが所有する独ケーブル会社ユニティ・メディアやドイツテレコムなどの競合に先行する可能性がある。
アナリストは、今後ボーダフォンが買収対象として、スペインのケーブル事業者ONOもしくはイタリアのブロードバンドを専門とするファストウェブの固定通信資産に目を向ける可能性があると指摘する。
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