9月1日、大手百貨店が発表した8月売上高(速報)によると、4月以降続いていた消費増税後の反動減が薄れ、4社が揃って前年比プラスとなった。東京の百貨店で6月撮影(2014年 ロイター/Yuya Shino )
[東京 1日 ロイター] - 大手百貨店が1日に発表した8月売上高(速報)によると、4月以降続いていた消費増税後の反動減が薄れ、4社が揃って前年比プラスとなった。下旬の気温低下に伴って秋物衣料品などが売り上げを伸ばした。
ただ、前年に比べて日曜日が1日多いという押し上げ要因もあり、消費の先行きについては、判断が難しい状況となっている。
消費増税後、4社が揃ってプラスとなるのは初めてのこと。
着実に回復してきた高額消費に加え、けん引したのは、秋物衣料品の動きだ。各社とも、気温が低下した最終週に売上げを伸ばし、8月の数字を水面上に引き上げた格好だ。昨年は気温35度の日が続いていた8月下旬だが、今年は30度に至らない日も多く、消費者の秋物購入を急がせたようだ。
夏物のセールが低調に終わった一方で、定価販売の秋物商品が気温の低下とともに売れている状況を踏まえ「消費の基調は決して悪くない」(三越伊勢丹HD)との声が聞かれる。
一方では、8月に早くも始まった秋物衣料品の購入は、需要の先食いとの見方もできる。Jフロントの広報担当者は「消費について悲観はしていないが、好調な動きが続くとは楽観視もしていない」と述べるなど、先行きに確たる方向感を持てずにいる。
三越伊勢丹ホールディングス <3099.T>傘下の三越伊勢丹が1.6%増と2カ月連続で増加したほか、J.フロント リテイリング <3086.T>が運営する大丸松坂屋は0.6%増、高島屋 <8233.T>(18店舗計)は0.1%増、セブン&アイ・ホールディングス <3382.T>傘下のそごう・西武は2.6%増とそれぞれ4月以降で初めてプラスとなった。
8月は前年よりも日曜日が1日多く、1―2%の押し上げ要因になっている。
清水律子
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