6月23日、マークイットが発表した6月のユーロ圏総合PMI速報値は、製造業とサービス部門を合わせた総合指数が54.1と4年ぶりの高水準となった。仏クレオンの工場で18日撮影(2015年 ロイター/PHILIPPE WOJAZER)
[23日 ロイター] - マークイットが発表した6月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は、製造業とサービス部門を合わせた総合指数が54.1と前月の53.6から上昇し、2011年5月以来約4年ぶりの高水準となった。市場予想の53.5も上回った。
製造業PMIは52.5で前月の52.2から上昇。約1年ぶりの高水準となった。サービス部門PMIは54.4で前月の53.8から上昇し、4年ぶり高水準を記録した。
6月のPMIは域内の力強い景気回復を示唆する内容となった。
同日発表されたドイツ、フランスのPMIが製造業、サービス部門とも市場予想を上回った。
世界の金融市場がギリシャと債権団の支援協議の行方に注目するなか、今回のPMIデータは月額600億ユーロの債券買い入れで域内経済を支える欧州中央銀行(ECB)にとって安心材料になるとみられる。
マークイットのチーフエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「事業活動や需要、雇用の伸びという点で妥当な改善が見られた。第2・四半期の国内総生産(GDP)を0.4%押し上げるだろう」との見方を示した。
ユーロ圏PMIは景況の改善と悪化の分かれ目となる50を2年間上回っている。
需要に対応するため、企業は雇用を拡大しており、雇用指数は51.9と、4年ぶり高水準を記録した5月の52.3からわずかな低下にとどまった。
一方、新規事業の強化に向けた一段の値下げで産出価格指数は49.0と前月の49.3から低下した。
生産指数は53.5で53.3から小幅に上昇した。
新規輸出受注指数は52.6。世界経済の弱さやギリシャ債務問題をめぐる懸念を背景に5月の53.2を下回った。
*内容を追加しました。
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