3月22日、米大統領選の共和、民主両党の候補指名争いは、アリゾナ州など西部で予備選・党員集会を実施した。両者の写真はフロリダ州で1日撮影(2016年 ロイター/Scott Audette)
[ワシントン 22日 ロイター] - 米大統領選の共和、民主両党の候補指名争いは22日、アリゾナ州など西部で予備選・党員集会を実施した。メディア報道によると、共和党の不動産王ドナルド・トランプ氏がアリゾナ州で勝利する見通しとなったが、ユタ州ではテッド・クルーズ上院議員が勝利する公算となった。
民主党は、アリゾナ州でヒラリー・クリントン前国務長官が勝利する公算で、バーニー・サンダース上院議員への優位を一段と広げた。ただ、サンダース氏はユタ州とアイダホ州で勝利する見通しとなった。
メキシコと国境を接するアリゾナ州では移民への強硬姿勢を表明するトランプ氏の人気が高く、世論調査でも支持率で他候補をリードしていた。ユタ州では、トランプ氏は支持率でクルーズ氏を下回っていた。
共和党のアリゾナ州予備選は、得票1位の勝者が代議員を総取りする仕組みを導入しており、トランプ氏が58人全員を獲得する見通し。
<サンダース氏、ユタ州とアイダホ州で勝利へ>
22日にはベルギーの首都ブリュッセルの空港と地下鉄で、連続爆破攻撃が発生し、少なくとも30人が死亡した。この惨事を受けて、米国民の間では、イスラム系過激派の脅威に対する懸念が広がっている。
クリントン氏はアリゾナ州の勝利報道を受けシアトルで演説し「米国は先導すべきであり、委縮している場合ではない」と表明。トランプ氏とクルーズ氏の主張は大半の米国民とかけ離れている、と批判した。
サンダース氏は、ユタ州とアイダホ州での勝利について、自身の「政治革命」に共鳴する若者や労働者階級に支えられたとし「われわれは今後の戦いにおいても、勝利を収め続けるだろう」と自信を示した。
<共和ユタ州はクルーズ氏に白星>
トランプ氏は、ツイッターで「アリゾナ州での勝利は想定以上だった。ありがとう。私は決して忘れない」とコメント。「共和党が結束し、11月に大きな勝利を収めることを期待している」と強調した。
一方、クルーズ氏がユタ州で勝利する見通しになったことを受けて、トランプ氏の候補指名阻止を狙う主流派の間で期待感が広がっている。ユタ州では得票に応じて代議員40人を割り当てるが、得票50%を超えた候補がいた場合は、代議員を総取りする仕組みになっている。
ユタ州では、モルモン教徒の票がクルーズ氏に流れた可能性があるとみられている。トランプ氏は、「反トランプ」の急先鋒で、2012年大統領選挙の共和党候補だったミット・ロムニー氏について、本当にモルモン教徒なのか疑わしい、などと述べ、地元の反感を買った。
*内容を更新しました。
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