中国の周永康・前政治局常務委員、自宅軟禁下に=関係筋

ロイター編集
中国の周永康・前政治局常務委員、自宅軟禁下に=関係筋
12月11日、関係筋は、中国の周永康・前政治局常務委員が自宅軟禁下にあることを明らかにした。写真は北京で2007年10月撮影(2013年 ロイター/Jason Lee)
[北京 11日 ロイター] -複数の関係筋は11日、中国政界の実力者で、失脚した薄煕来氏と密接な関係にあったとされる周永康・前共産党政治局常務委員が事実上の自宅軟禁下にあることを明らかにした。
共産党が汚職容疑で周氏を調べているという。
汚職スキャンダルに巻き込まれた要人としては、1949年の共産党政権樹立以来、最高位の人物となる。
周氏は、公安や司法部門を統括する党中央政法委員会書記や、中国石油天然ガス集団(CNPC)のトップも務めていた。昨年11月の党大会で政治局常務委員を退任している。
指導部とつながりのある複数の関係筋が匿名を条件に明らかにしたところによると、習近平・国家主席は、周氏の政敵からの訴えを受けて、11月下旬もしくは12月初旬に、周氏を調査する特別作業部会の設置を命令。作業部会は党規約の違反容疑で調査を進めている。
関係筋は具体的な容疑を明らかにしなかったが、周氏は常に動向を監視されており、事前の承認がなければ、外出や来客応対もできない状態。
関係筋によると、習主席は、内部調査の結果が出るのを待っており、周氏の処分をまだ決めていない。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab